おかんのネタ帳

日々の雑感や興味のあることを書いています

なんでも勉強!

2019-08-18 23:55:04 | お仕事メモ
編集部に入った電話は、次のようなものでした。

「梅田雲浜は小浜藩士で儒学者であり、と書かれてますが、
 儒学者の山崎闇斎に学んだけれど、雲浜は儒学者ではないのでは?
 自分が調べた限りではそういうことは載ってなかった。
 儒学者と書いた、その根拠を教えて欲しい。
 ひょっとしたら、自分が間違ってるのかも知れないので」

え~っ、テーマである古高俊太郎ではなく、梅田雲浜のこと~???

ちょっとびっくり。

編集部からすぐに電話があったようですが、私のiPhoneがつながらなくて
(SIMカードを抜き差し居たら直ったけど、不通になってたらしい)
パソコンメールで、その件を知ったんですけどね。

そういうことを問い合わせてくる人は、きっと、シニアやな・・・
歴史好きで、雲浜好きな人なんやろうな・・・と想像。
というか、ちょっとめんどくさい??・・・(汗)

編集部が、お盆休み明けに連絡をさせていただきます、
というふうに返事して、それが、昨日でした。

記事を書く時、いくつか資料をあたります。
梅田雲浜を調べたら、いくつかの資料で、
「儒学者」「儒者」という表記があったので、
そのまま、記載しました。

念のため、再度、歴史人物事典、百科事典を調べて、さらに、
図書館で、詳しく載ってそうな資料を探しました。

歴史人物事典とか、百科事典にはもちろん載ってますが、
専門書的なものは見つからず、小浜市郷土研究会が編纂している、
「明治維新の扉を開いた 梅田雲浜の実像に迫る」
という本があったのでそれを借りてきました。

昨日、編集部から電話をしたのですが、
・・・相手の方は・・・ウチの町内の長老の方でした~~(苦笑)
・・・めっちゃ、知ってる人ですやん~(汗)

とりあえず、名前を名乗ってお話ししたのですが、
やはり? なかなかご自分の調べたことは譲らはらへんのですね。

「まぁ、こういうことは、何が正しいかはわかりにくいけど」

というようなお返事で・・・

どんな資料を見ておられるんですか? と聞くと、
「歴史書」と言って文章を読み上げてくれたのですが・・・

Webで見かける梅田雲浜のプロフィールとほぼ変わりなく、
どちらかというと、「歴史本」という感じでしたね。

いろいろお話してたのですが、私が、今回の記事は、
顕彰会の会長に文面を確認していただいた、というと、
それなら、しゃあないな、ということで納得していただきました。

「あんたは、なんという名前や?」

・・・最初に名乗ってますけど・・・(汗)

「〇〇です」

「えっ、〇〇って、そこの、〇〇さんかいな?」

「・・・はい、そうです」 

・・・だから、近所やって!(汗)

「そうかいな~。ワシもな、ひょっとしてアンタが書いたんかなって、
 思っててんけどな、そうかいな~」

ほんまかいな~(汗)

「後ほど、参考にした資料をお持ちしますね」

「いやいや、まぁ、諸説あるからええんやけどな」

・・・ええんかいな~(苦笑)

とにかく、もっていきますから~



ビッチリとレポートを書き(苦笑)
参考資料となるところ約10ページをコピーし、
クリアファイルに入れて、もっていきました~

80歳を越える町内の長老の方です。
町内のことはなんでも知ってるという人です。

「アンタ、いろいろ調べてくれたんやな」 

けして、自説は曲げはらへんのですが(苦笑)
それでも、いろいろお話ができたことを喜んでくださいました。

「今の人(会長?)は、なんも知らんからな。町内の人も、
 もっと、地元出身の勤王の志士に興味持ってもらいたいわ」

20年前に町民誌を発行しているのですが、今回はそれも参考にしています。
町民誌の時も、いろいろ関わられたそうです。



150年祭の時に、俊太郎の冊子を作ってくださった長老もお亡くなりになって、
受け継ぐ人が少なくなって、寂しいとおっしゃってました。

ちなみに、20年前に発刊した町民誌、私も書かせていただいています。
当時の自治会長が(俊太郎の冊子を作った方ですが)
回覧板で、協力者を募集されたので、手を挙げたんですね。

古代から近代までの歴史で、「好きなところを書いてくれていいですよ」と言われたので、

「女性の歴史を書きたいので、できたら町内の高齢の女性を取材させてください」

自治会長さんが紹介してくれたのは、お寺の奥さん‥当時80歳代の方。
確かに、戦前戦中のことをいろいろお話ししてくださったんやけど、
ちょっと、知りたいことと違う・・・

次に紹介されたのが、教師をされてた70歳代の方。
・・・・働く女性としては面白いけど、
やっぱり、知りたいことがちょっと違う・・・

3人目に、農家出身の70歳代の方を紹介してもらって、
やっと、戦前戦後の、庶民の生活史を書くことができました。

一部ですが・・・


※クリックすると大きくなります。


※クリックすると大きくなります。


※クリックすると大きくなります~

冠婚葬祭とかについても書きたい・・・と言ったのですが、

「あんたにばっかり、そんなたくさんページあげられへん」

とか言われまして(苦笑)、それでも、必要やと思われたのか、
自治会長が自ら、書いてくださったようです~(苦笑)
昔の写真とか、いろいろお持ちやしね。

当時は、市から助成金が出て、各町内で町民誌が作られたのですが、
自治会長の尽力もあって、かなり中身の濃いものが出来上がりました。

私も、製作者の中に、名前を載せていただいて、うれしかったです~