東京3日目。
お宿が西新宿。初めて宿泊したところですが、この日は新宿高島屋に併設されている紀伊国屋サザンシアターで観劇予定。
同じ新宿やけど正反対の方向なので、歩くこと15分、暑い中・・・ふうふうですわ。
「母と暮せば」東京公演、大千穐楽。
なかなか取れないプラチナチケット。
台風が迷走してるという、この状況の中、大千穐楽を観てきました。
一緒に観る予定だった大阪の友人は、この日朝から新幹線が動かないので来れなくなり、急遽、東京のお友だちが代打で来ることに。
・・・飛行機が飛んだらしく、飛行機で来た人、名古屋まで新幹線で、長野まわりで上京できた人、北陸新幹線で来た人・・・
万障繰り合わせてこれた人もいれば、諦めた人も多数・・・
そういうトラブルがあるかも知れないことを見越して地方民はチケットを購入してるとはいえ、二日早く上京してたから観られたのは、ほんとにラッキーでした。
舞台の方は、大阪公演以来、約一カ月ぶり。
その間、沖縄公演を経て、九州演連の舞台(佐世保、佐賀、長崎、大村諫早、島原)の公演があり、お盆明けからの東京公演です。
台詞というかメリハリがクッキリしていたのが印象的でした。
芝居が大きくなった、と表現してた人がいたけど、劇場が小さくなったからそう感じたのかも知れません。
それまでずっと広い劇場で上演してきたからね。
母、伸子と息子の浩二。2人の楽し気な掛け合いにこの日も笑い声が。
「嘘くさかー」が一番笑ってたかな。
でも、やはり、隣り合わせにやってくる静寂が本当にたまらないんですよね。
あー、浩二は死者なんやって(涙)
「あつかー」の後、お水を飲ませようとする伸子、あのあたりは1か月前の大阪公演とも変わってましたね。
2人のやりとりがあまりに自然で、いつの間にかそうなったという感じです。
そういうところがいくつかあった気がします。
伸子が(こらっ)という感じで腕を上げるところも、東京ではかなり低め。
それでも、台詞のメリハリはあって。
もうほんとに、この二人は親子やなぁって感じです。
浩二がなぜ現れたのか、なぜ、何度も助産婦をしてきたことを母に聞きたがったのか、この作品の伝えたいことかさらに明確になったように思えました。
町子とのことを話しながら客席の方を向いた浩二の悲しそうな顔、伸子の「辛かとはあんたの方やね」で涙が溢れました。
後半の、塩水を飲んだ伸子が、「しょっぱー」と言って浩二につき返す時に勢いあまって塩水がこぼれ、思わず靖子さんが手で受けようとしたら、浩二の洸平くんも笑って手をさしのべてましたね。
2人の笑顔があまりに自然で、また泣いてしまった私です。
6回もあったカーテンコール、洸平くんが下手で、靖子さんが上手に立ちます。
6回目のカテコは予測していなかったのか、靖子さんから登場しました~
だんだん笑顔になっていく靖子さんと対照的に、涙ぐみ、唇を噛み締め、俯いたりする洸平くん。
(もうこの舞台、これが最後、最後の浩二だから、感極まってたんでしょうか~)
6回目、後から出てきた洸平くんは、客席ではなく靖子さんの方を向いてたのですが、靖子さんはちょっと洸平くんに合図をして、お茶目に、布巾(台所にとりに行ってましたっけ?)で塩水をこぼしたちゃぶ台を拭きました。
2人で顔を見合わせて笑い合って、ほんま、素敵な親子~
繋ごうと手を出したのも靖子さんからでした。
これは初めて見ましたね。いつもは洸平くんが手を出すのに。
カーテンコールの洸平くんを見てまた涙ぐんだ私です。
あの表情は忘れられませんね。
各地で上演した初演時、客席が埋まらずアフタートークを行ってこの作品を届けようとしてました。
びわ湖ホールの時の洸平くんも覚えているけど、ご本人のいう「集大成」まで、こうやって観届けられて本当に嬉しい。
そういえば、毎回、舞台が終わるまで灯っていた蝋燭の炎ですが、今日はラストの「夜明けシーン」には消えていましたね。
同じ蝋燭を使ってると思うのですが・・・いつもより芝居が長かったのかな。(芝居が大きくなったから?)
毎年、夏になると、戦争を扱った演劇作品を観ることが多いです。
でも、8月になると毎年、この作品を思い出すと思いますね。
洸平くんはもう浩二をしないかもやけど、上演し続けて欲しい作品です。
終演後の洸平くんのインスタポストに「ぼくも年をとりました」 というくだりがあって・・・ほんとに涙ですよ。
2018年、2021年、そして今年。
この作品に出会えてほんとに良かった〜
ノーベル平和賞、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)が授賞と発表されましたね。
授賞理由は、「核兵器は道徳的に受け入れられず、二度と使用すべきでないという『核のタブー』と呼ぶ国際規範を形づくる上で、被爆者の証言が重要な役割を果たす」とされています。
被爆者の声を後世に伝えていかねばいけないと思います。
演劇は歴史を映し出し、伝えていくものだと改めて。
大阪公演の感想は、こちら
お宿が西新宿。初めて宿泊したところですが、この日は新宿高島屋に併設されている紀伊国屋サザンシアターで観劇予定。
同じ新宿やけど正反対の方向なので、歩くこと15分、暑い中・・・ふうふうですわ。
「母と暮せば」東京公演、大千穐楽。
なかなか取れないプラチナチケット。
台風が迷走してるという、この状況の中、大千穐楽を観てきました。
一緒に観る予定だった大阪の友人は、この日朝から新幹線が動かないので来れなくなり、急遽、東京のお友だちが代打で来ることに。
・・・飛行機が飛んだらしく、飛行機で来た人、名古屋まで新幹線で、長野まわりで上京できた人、北陸新幹線で来た人・・・
万障繰り合わせてこれた人もいれば、諦めた人も多数・・・
そういうトラブルがあるかも知れないことを見越して地方民はチケットを購入してるとはいえ、二日早く上京してたから観られたのは、ほんとにラッキーでした。
舞台の方は、大阪公演以来、約一カ月ぶり。
その間、沖縄公演を経て、九州演連の舞台(佐世保、佐賀、長崎、大村諫早、島原)の公演があり、お盆明けからの東京公演です。
台詞というかメリハリがクッキリしていたのが印象的でした。
芝居が大きくなった、と表現してた人がいたけど、劇場が小さくなったからそう感じたのかも知れません。
それまでずっと広い劇場で上演してきたからね。
母、伸子と息子の浩二。2人の楽し気な掛け合いにこの日も笑い声が。
「嘘くさかー」が一番笑ってたかな。
でも、やはり、隣り合わせにやってくる静寂が本当にたまらないんですよね。
あー、浩二は死者なんやって(涙)
「あつかー」の後、お水を飲ませようとする伸子、あのあたりは1か月前の大阪公演とも変わってましたね。
2人のやりとりがあまりに自然で、いつの間にかそうなったという感じです。
そういうところがいくつかあった気がします。
伸子が(こらっ)という感じで腕を上げるところも、東京ではかなり低め。
それでも、台詞のメリハリはあって。
もうほんとに、この二人は親子やなぁって感じです。
浩二がなぜ現れたのか、なぜ、何度も助産婦をしてきたことを母に聞きたがったのか、この作品の伝えたいことかさらに明確になったように思えました。
町子とのことを話しながら客席の方を向いた浩二の悲しそうな顔、伸子の「辛かとはあんたの方やね」で涙が溢れました。
後半の、塩水を飲んだ伸子が、「しょっぱー」と言って浩二につき返す時に勢いあまって塩水がこぼれ、思わず靖子さんが手で受けようとしたら、浩二の洸平くんも笑って手をさしのべてましたね。
2人の笑顔があまりに自然で、また泣いてしまった私です。
6回もあったカーテンコール、洸平くんが下手で、靖子さんが上手に立ちます。
6回目のカテコは予測していなかったのか、靖子さんから登場しました~
だんだん笑顔になっていく靖子さんと対照的に、涙ぐみ、唇を噛み締め、俯いたりする洸平くん。
(もうこの舞台、これが最後、最後の浩二だから、感極まってたんでしょうか~)
6回目、後から出てきた洸平くんは、客席ではなく靖子さんの方を向いてたのですが、靖子さんはちょっと洸平くんに合図をして、お茶目に、布巾(台所にとりに行ってましたっけ?)で塩水をこぼしたちゃぶ台を拭きました。
2人で顔を見合わせて笑い合って、ほんま、素敵な親子~
繋ごうと手を出したのも靖子さんからでした。
これは初めて見ましたね。いつもは洸平くんが手を出すのに。
カーテンコールの洸平くんを見てまた涙ぐんだ私です。
あの表情は忘れられませんね。
各地で上演した初演時、客席が埋まらずアフタートークを行ってこの作品を届けようとしてました。
びわ湖ホールの時の洸平くんも覚えているけど、ご本人のいう「集大成」まで、こうやって観届けられて本当に嬉しい。
そういえば、毎回、舞台が終わるまで灯っていた蝋燭の炎ですが、今日はラストの「夜明けシーン」には消えていましたね。
同じ蝋燭を使ってると思うのですが・・・いつもより芝居が長かったのかな。(芝居が大きくなったから?)
毎年、夏になると、戦争を扱った演劇作品を観ることが多いです。
でも、8月になると毎年、この作品を思い出すと思いますね。
洸平くんはもう浩二をしないかもやけど、上演し続けて欲しい作品です。
終演後の洸平くんのインスタポストに「ぼくも年をとりました」 というくだりがあって・・・ほんとに涙ですよ。
2018年、2021年、そして今年。
この作品に出会えてほんとに良かった〜
ノーベル平和賞、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)が授賞と発表されましたね。
授賞理由は、「核兵器は道徳的に受け入れられず、二度と使用すべきでないという『核のタブー』と呼ぶ国際規範を形づくる上で、被爆者の証言が重要な役割を果たす」とされています。
被爆者の声を後世に伝えていかねばいけないと思います。
演劇は歴史を映し出し、伝えていくものだと改めて。
大阪公演の感想は、こちら
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます