団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

黄金山

2009-04-13 19:06:05 | お出かけ
                  黄金山

                           2009年4月12日(日)

 黄金山。広島市南区の南東部に位置する標高221.7mの山。広島市街を見下ろせるところから、TV塔が2塔建っている。

 黄金山は、いろいろと思い出がある。
 最初に登ったのは、1959年の小学校6年生の時だったと思う。
 その時既にTV塔が建っていて、頂上まで車道がついていた。友達数人と自転車を引いて登り、下りの時ブレーキが利かず恐い思いをしたのをよく覚えている。フェード現象だということを知ったのは、大分後だ。友達の一人は、ブレーキが利かないものだから、飛び降りた。

 中学校の時は、登山クラブに属していたので、クラブ活動で登っていた。道のない沢を登ったので、結構きつかった。それが練習だと思っていた。

 家にお客さんが来ると、車で黄金山に案内していた。夜だと、やけに夜景が目にしみる。

 1972年の正月、車で山頂を目指していたところ、和服姿の女性が歩いて降りているのを見つけた。近づくと、知っているというより、高校の時に好きになった娘だった。こんな場所で偶然遇うなんて、奇跡的だと思った。24歳。和服姿が良く合い綺麗だった。
 少しためらったが、声をかけた。ためらったのは、高校の時、浪人の時、大学の時と少し付き合い、そして、ふられた相手だったからだ。

 廿日市方面の親戚の家に行く予定ということだったので、車で送ることにした。車中で何を話したか、全く覚えていない。ふられたことで、気後れし、頭が混乱していたのだろう。その後、その女性のことは知らない。

 ネットによると、黄金山は「桜並木が有名で、毎年桜の開花時期には登山道沿いに植えられた桜で山が桜色に染まり、花見の名所である。」、「黄金山の名の由来には諸説ある。「瀬戸内特有の夕陽に黄金色に輝いて見えたから」「航海の安全のための狼煙が天を焦がすほどだったから」「麦畑の穂が黄金色に輝いていた」など諸説あるが、地元では「白い実をつける南天の根元を掘れば小判(黄金)が出る」という伝説が伝わっている。」
 私にとっては、彼女に遇ったことが、「小判」だったのかもしれない。

 今でも、黄金山には、折にふれ、よく登って(車だが)いるが、小判にはお目にかかれない。

 彼女に遇ったのは、1972年の正月。私の人生時計、12時58分、チン。

(写真)2009年4月5日、広島市南区黄金山。
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