団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

安曇野ちひろ美術館

2009-08-01 10:36:04 | お出かけ
               安曇野ちひろ美術館

                            2009年8月1日(土)

 いわさきちひろ(1918~1974)。

 安曇野ちひろ美術館は、1997年建てられた。安曇野は両親が信州出身のちひろにとって、幼い頃から親しんだ心のふるさとであった。美術館のある松川村は、戦後、両親が開拓農民として暮らした土地で、ちひろは折にふれてこの地を訪れ、数々のスケッチを残している。

 福井県武生市(現越前市)に生まれ、東京で育つ。3人姉妹の長女。絵は岡田三郎助、中谷泰、丸木俊に師事。1946年日本共産党に入党。1950年松本善明(後に、弁護士、共産党の衆議院議員)と結婚し、翌年長男猛を出産。この頃より絵本画家として活動するようになる。1974年肝ガンのため死去。
(以上、美術館のしおり参照)

 ちひろの絵は、誰が見てもすぐ分かる。何歳の子かということが分かるように描き切るという。私は、子どもの表情に「うれい」を感じる。笑った子どもの絵を見たことがない。
 3人姉妹の長女で、婿養子をもらったが、その夫は結婚1年後に自殺したという。「自殺」の原因について説明はなかったが、ちひろの「愁い」になっていたのであろうか。

 美術館は、絶景の中にある。周りには約35,000㎡の公園(松川村営)が広がり、その脇を北アルプスから流れる清流、乳川が流れている。

 雄大な自然の中で、ゆったりした気持ちで、ちひろの優しい絵を眺めていると、「世界中の子どもみんなに平和としあわせを」というちひろの願いがストンと胸に落ちる。
 
2009年7月21日、長野県北安曇郡松川村西原「安曇野ちひろ美術館」。








 









 松川村ボランティアの手による約30,000株の大花壇。雨上がりの北アルプスを遠望。
コメント (2)
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