昨日のバンドレッスンでは、今週末に発表する「虹」をみていただいた。
3学年そろってのバンドを指導していただくのは初めてである。
バンドの状態に応じて、譜面上の細工をしていただいたり、全体像をつかませていただいたりの、あっという間の2時間半だった。
もとの譜面とは変わった部分もあるが、作曲者が伝えたいことを今のうちのバンドが表現するためには、こうした方が伝わるという形になったと思う。
あとはそれを我々がどれだけ理解して表現するかだ。
作曲者が自分の伝えたいことを楽譜にして、それを演奏する人とが読み取り、さらにそれを聴いてくださる人に伝える。
つくづく音楽というのはコミュニケーションなのだと思う。
だから読み取るための技術、伝えるための技術がいる。
日曜の指揮レッスンは本校会場だったため、それならバンドを振っているところを見ましょうという特別レッスンをしていただいた。
ちょっと変わってみてと言われて、先生が振ると、やはり音が変わる。
これもコミュニケーションの技術で、いくら自分で音楽があるつもりでいても、それを伝えられなかったら意味がない。
すべて勉強というのは、コミュニケーションツールを身につけることが目標なのだろう。
その身につけ方によって、古代の聖人とも、近代の碩学とも、自然界の生き物とも、子どもたちとも、宇宙人ともコミュニケーションできるようになる。
どんなものとコミュニケーションをとりたいと思うかを考えると、何学部に行こうかななんて悩みも氷解していくのではないだろうか。