長友はアツい。
『日本男児』を読みながら、そう思った。
近くで接している人にとっては、時にアツうざいぐらいではないかとも思った。
それはこの本のタイトルからもわかる。
今時このタイトルで本を出そうとは、ふつう思わない。
本人の意志かどうかはわからないけど。
中学校時代、本気でサッカーをやろうと心に決めた長友少年は、「そんなスタミナのない身体では上にいけるわけがないだろ」と顧問の先生に言われ、とつぜん負けず嫌いのスイッチが入り、長距離走の練習をはじめる。
で、いろいろあって、校内のマラソンでは50位くらいだったのが、駅伝の大会で区間賞をとり、チームを県3位に導くという中3時代になる。
セリエAの選手も驚く長友選手のスタミナは、このあたりから形成されはじめた。
長友と同じ努力をしたからといって、同じくらい走れるようになるかというと、そんなことはない。
でも、長友選手のこんな述懐は、誰にもあてはまるのではないか。
~ 数ヶ月走り込んだだけで、自分はこんなに変われたのだから。
夢や目標を叶えることが必ずしも成功ではないと僕は考えている。
大切なのは日々努力すること。
現在の自分に満足せず、なにが足りないのかを探し、それを伸ばすトレーニングをする。
そのプロセスが一番大事だと思い、僕は生きている。
目に見える成果が出なくても、やったぶんだけ、人は成長する。
夢が実現しなくても、努力したあとには、成長した自分が待っている。 ~
やらないとだめだよね、基本的に。
やってみないと、だめだったという経験もできない。
結果は出なくても、あのときはあそこまでやったなあという経験は残る。
もっと言うと成長さえしなくていいと思う。
やったことが自分のなかに残ってさえいれば生きたことになる。
海なんか見にいくひまがあったら、これでもかというくらいやればいいだけのことだ。
もちろん今年は結果も出す予定です。