水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

日本男児

2011年06月22日 | おすすめの本・CD

 長友はアツい。
 『日本男児』を読みながら、そう思った。
 近くで接している人にとっては、時にアツうざいぐらいではないかとも思った。
 それはこの本のタイトルからもわかる。
 今時このタイトルで本を出そうとは、ふつう思わない。
 本人の意志かどうかはわからないけど。
 中学校時代、本気でサッカーをやろうと心に決めた長友少年は、「そんなスタミナのない身体では上にいけるわけがないだろ」と顧問の先生に言われ、とつぜん負けず嫌いのスイッチが入り、長距離走の練習をはじめる。
 で、いろいろあって、校内のマラソンでは50位くらいだったのが、駅伝の大会で区間賞をとり、チームを県3位に導くという中3時代になる。
 セリエAの選手も驚く長友選手のスタミナは、このあたりから形成されはじめた。
 長友と同じ努力をしたからといって、同じくらい走れるようになるかというと、そんなことはない。
 でも、長友選手のこんな述懐は、誰にもあてはまるのではないか。

 ~ 数ヶ月走り込んだだけで、自分はこんなに変われたのだから。
   夢や目標を叶えることが必ずしも成功ではないと僕は考えている。
   大切なのは日々努力すること。
   現在の自分に満足せず、なにが足りないのかを探し、それを伸ばすトレーニングをする。
   そのプロセスが一番大事だと思い、僕は生きている。
   目に見える成果が出なくても、やったぶんだけ、人は成長する。
   夢が実現しなくても、努力したあとには、成長した自分が待っている。 ~

 やらないとだめだよね、基本的に。
 やってみないと、だめだったという経験もできない。
 結果は出なくても、あのときはあそこまでやったなあという経験は残る。
 もっと言うと成長さえしなくていいと思う。
 やったことが自分のなかに残ってさえいれば生きたことになる。
 海なんか見にいくひまがあったら、これでもかというくらいやればいいだけのことだ。
 もちろん今年は結果も出す予定です。

コメント
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