人間いつも前向きってわけにはいかない。
頑張らなきゃと思ってても体が動かなかったり、気分が沈んだりすることもある。
努力すれば結果は出る、願えば叶うってみんな言うけど、一面真理であると思いながらも、実際の人生はそんなにうまくいくもんじゃないことは誰もがわかっている … 。
そんな気分のときに必要なのが文学なんですね、という話を、小説を教えるときにはよくする。
前向きの気分に満ち溢れているときは、小説など読む必要がない。
読んでもおもしろくないはずだ。
そんな時は、ビジネス書のコーナーに行って、『念ずれば夢がかなう』とか『ハッピーでモテモテなお金持ちになる4500の方法』とか買ってきて読めばいい。
後ろ向きの気分で読むビジネス書というのは、本来ないはずなのだが、奇跡的にそれを可能にしたのがこの本だ。
文学の仕事をビジネスにしてる見城徹氏だからこそ書けた本なのだろう。
~ 「小さいことにくよくよするな」これは人生訓としては、その通りだろう。
しかし、こと仕事においては、小さなことでくよくよしなければ、相手の心は掴めない。
ましてや大きな仕事など、できるはずがない。
「小さなことにくよくよしろよ」 (見城徹『憂鬱でなければ、仕事じゃない』講談社) ~