毎年、雨が降らないことを体育祭以上に願っている球技大会は無事実施された。
係の先生に感謝しながら採点をさくさくとすすめ、午後、車で久喜に向かう。
年が明けると次々とおとずれる本番の曲がまだけっこう決まっていないので、候補曲を聞きながら。
吹奏楽の重い曲が続くと眠くなるので、途中から覚えたい歌を何曲か本気で歌っていたら、目が覚めるどころか自分の歌に感動して泣いてしまった。
アンコンは抽選の結果、初日の12日に出演することになった。
閉会式で、坂戸西の田中先生が、勝ち負けも大事だが、これだけやれたという経験や思い出をつくることの方が大事だとおっしゃっていて、深く頷く。
部活をやるのはそういうことなのだろうとあらためて思う。
日常の積み重ねが非日常に変わる。
平凡の積み重ねが非凡に変わる。
そんな経験をしたという記憶が、そのあとの人生の糧になる。
仙台市がパンダの貸し出しを要請したというニュースを聞いたときの違和感の中身もわかった。
被災地の子ども達を勇気づけたいという願いで要請したそうだが、やめた方がいいと思う。
子どもは「パンダがきた! やった! かわいい! 元気でた!」と素直によろこべるかもしれない。
たぶん、自分が仙台市民だったら、いくらかかってんの? とまず思うだろう。
レンタル料だけで数千万円、飼育費に億のお金が毎年でていくことは間違いない。
毎年それだけのお金を費やすなら、その分をなんらかの形で小学校や中学校へ援助して、上野まで行かせてあげればいいではないか。
いつも近くにいて日常的に見られるより、そういう非日常の体験がさせてあげる方が、よほどその後の糧になる。
まともな大人ならすぐ気付くと思うんだけどなあ。