全国大会は前半のチケットが当たったので出かけてきた。
夏にさいたま市文化センターで聴いたとき、埼玉栄高校さんは全国でもぶっちぎりの金賞ではないかと予想した。
予想外の結果をご存じの方も多いだろうが、だからといって栄高校さんが積み上げてきたものになんらケチはつかない。
やれ審査員がどうのとか、音楽づくりがどうのとか言う人はいるだろう。
何より演奏した部員のみなさんのなかに残念な気持ちがあろうことは予想できるが、埼玉県で吹奏楽をやっている人間なら、栄高校さんに対するリスペクトを減じる人間などいない。
ただ、他校の演奏も驚くほど上手だったのはたしかだ。
印象に残ったのは、城東高校さんの美しい自由曲、小松明峰さんの豊かなひびき、防府西高校さんのはつらつとした課題曲。金賞だった常総さんの課題曲はなんか解釈ちがくね?って少し思っ … 、うそです、そんなこと思うはずないじゃないですか。
それぞれの支部を代表する学校さんの演奏には、埼玉県とはちがったアプローチもあるかのようにも思え、新たな感動を呼び起こされたものだ。
でも2012.10.23として埼玉県の吹奏楽関係者というほんのちっちゃな世界のなかだけでは、今後しばらく話題にはなり続けるだろうな。でもこういうこともあるよ。人間のやっていることだから。
埼玉の大会でも、今日みたくサウンド以外の点が高めになるといいのにな、って少し思った。
栄高校さん、伊奈学園さんには、これからもわれわれの神であってほしい。