授業中にとなりのクラスから「ヘイジュード」が聞こえてきた。
Hey Jude, don't make it bad
やべ、意味わかる。何十年も意味も考えずにくちずさんでいいたのに、急に意味を感じた。
英語力が自然についていた … わけではない。あえて言えば、漢文の使役用法はmakeで考えればいいよって何回か教えてきたからだろうか。
Take a sad song and make it better
Remember to let her into your heart
Then you can start to make it better …
やっぱり、あんまりわからないかな。
ロンドンオリンピックでポールマッカートニーのリードで観客が合唱したヘイジュードは、我が国で言えば、みんなで「負けないで」を合唱した感じなのだろうか。
とりあえず授業中に一節だけ歌って、教室をなごませておいた。
先日観た「アメリカンハッスル」は、1970年代後半、アメリカでおこった収賄事件を描く。
詐欺師、FBI、警察、政治家たちがだまし騙され、最後に大どんでん返しがあるという予告編にひかれて観に行ったが、ストーリーは普通だった。はらはらどきどきもしない。
でも70年代後半の風俗と役者さんのお芝居は楽しめる。
有名な俳優さんがたくさん出てるみたいだったが、一番若手なはずのジェニファー・ローレンスの存在感は圧倒的だ。はじめて共演するベテランさんは、すごいのが出てきたなと思ったりするんじゃないだろうか。
音楽は重要な働きをしていて、登場人物たちの髪型や服装のコテコテ感とともに、観客を一気に当時の世界にひきこんでいく。
洋楽に暗い自分でさえ、「あれだ!」と懐かしく思える楽曲があった。
アメリカ人にはたまんないんじゃないだろうか。
「麦子さんと」で「赤いスイートピー」がかかった瞬間に涙腺が決壊した日本人のように(おれだけ?)。
NACK5で、あれ、オリジナルラブ「接吻」を誰か若い子がカヴァーしたの? と思う曲が流れてきて、途中からちがうメロディーラインになったのだが、これって別曲と言っていいのかなと思い、ネットで「接吻 似てる」で検索したら、すぐにパクリ疑惑的な記事を見かけた。誰もが感じたのね。
これだけ有名な元曲を意図的にまねるということは考えにくいし、かりにそうであったとしても発表される前のどこかの段階でチェックは必ず入るはずだから、業界的には大丈夫なレベルなのだろう。
西洋音楽で作曲する以上、かぎられた音階で書くしかないのだから、理論的には同じ配列はいくらでも出てくる。
昨日気づいたけど、中島みゆき「糸」と植村花菜「トイレの神様」の冒頭は、リズムはちがうけど、音階は同じじゃないかな。