水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

2月7日

2014年02月06日 | 学年だよりなど

  学年だより「修学旅行」

 部活の合宿は何のためにあるのか、と考えたことはないだろうか。ふつうに長時間練習するだけなら、通いでできないことはない。
 なぜ寝食をともにするのか。それは、日常を離れることにある。日常生活を離れ、練習して食事して寝て起きて練習してまた練習して … という浮世離れした生活をともにすることが目的だ。
 その結果どういうことがおきるか。
 自分以外のメンバーが次に何を言い、何をするかがなんとなくわかるようになる。誰かが笑えば自分もおかしくなり、笑うポイントもそろってくる。そして自分の身体行動が自分の意志で行われているのかどうかわからないような境地に達する。
 すると、ともに生活していた集団が、あたかも一つの有機体のように動くようになる。
 たとえば、サッカーの試合中に、あいつはあの辺にパスを出してくるはずだ、と意識した後に走り始めたのでは、もう遅い。無意識の段階で身体が先に動いている必要がある。そういう意識を共有できるようになるには、通常の練習だけでなく、合宿のような生活が極めて有効なのだ。
 合宿しなくても、数時間でそういう感覚を身につけられる人たちが代表レベルなのだろう。
 修学旅行というのも、合宿に近いものがある。
 ただ旅行するだけなら、気のあった仲間同士で行った方が楽しいし、自由だ。しかし、なにゆえ一緒にいるのかわからないような人々となぜか仲間感が生まれてしまう行事が、こういう旅行だ。
 だから、せいいっぱい浮世離れしよう。スキーを滑ってごはん食べて寝て、がんがん滑ってわしわし喰って寝て、また起きてまた滑ってという暮らしをしよう(ときどき「ユメタン」はやった方がいいかもしれない)。
 同学年同士の漠然とした一体感は、今後のみなさんの貴重な財産になる。


1 部屋にはタオルもドライヤーもありますし、たいがいのものはホテル内の売店に売っています。いざとなればコインランドリーも使えます。持ち物にはそんなに神経質にならず、こんなもんかなというぐらいでいいです。南極探検のような荷物は不要です。

2 去年、荷物をやたら部屋中散乱させる友に困った記憶をもつ人はいませんか。3、4人が快適に過ごせるようにお互いに気を遣いなさい。財布が見つからない、ルームキーが見当たらないなどという事態になって、自分のせいで他の人をいやな気分にさせないようにしよう。

3 みなさんの旅行にはたくさんのスタッフの方が関わっています。挨拶を忘れてはいけません。バスの運転手さん、部屋の掃除をしてくださる方、食堂のスタッフ、旅行会社の方、レンタルスキーの方など、すべての人にきちんと挨拶できるように。

4 最後に根本的な思想を確認しますが、修学旅行でのスキーは、文武両道の学校方針を具現化したもののひとつです。純粋なレジャーではありません。ものすごく寒いし、足が痛くなる人もいるでしょうが、がんばって三日間の実習に取り組んでください。

コメント
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