みなさまのおかげで、いい演奏会になりました。
ほんとうにありがとうございました!
川越東高校 吹奏楽部 第22回定期演奏会
3月23日(日) 開場 14:30 開演 15:00 (入場無料)
会場 川越市民会館 大ホール
1部
マゼランの未知なる大陸への挑戦
この曲が発表されてまもなく、第14回定期演奏会で一度演奏しました。その後、樽屋氏は数々の名作を書かれていますが、この作品は今も大変な人気作品です。樽屋氏ご自身の解説にもあるとおりのスケールの大きな世界が、希望に満ちあふれた音楽で表現され、未来ある若者たちの心をつかむのではないでしょうか。
斎太郎節による幻想
モチーフとなっているのは民謡の「斎太郎節」。「大漁うたいこみ」ともよばれる曲で、どなたも一度は耳にしたことがあると思います。
松島のさよー 瑞巌寺ほどの (ハ コリャコリャ)
寺もないとえー あれわえーエ エートソーリャ 大漁だエー(ハ ソレソレ)
新年度の吹奏楽コンクール課題曲の一つです。
ラッキードラゴン ~第五福竜丸の記憶~
4年前、春日部共栄高校の委嘱で作られたこの曲は、福島弘和氏の渾身の一作といっていいでしょう。曲の各パーツには次のような標題が付けられています(数字は小節番号)。
1~21 悲しみ 嘆き 22~33 西から昇る太陽 34~108 不安 怒り 109~145 祈り昇天 146~213 希望 ラッキードラゴン
技術的に大変難しい曲ですが、印象に残るメロディーで提示される主題、それが多彩な和音や拍子感で重層的に繰り返されていく見事な構成、そして楽曲にこめられた作者の思いなど、すべてのものがあいまって、福島氏の、というより、日本の吹奏楽の一つの頂点にある作品と言えるかもしれません。
2部 学年ビリのギャルが慶應に?! ~ 最新JPOPヒットメドレー ~
今年度のベストセラーとして知られる『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』をモチーフとしたドラマを最新ヒット曲とともにお届けいたします。
3部
オーメンズ・オブ・ラブ
フュージョングループ「T-SQUARE」のヒット曲です。スケールの大きなイントロで始まり、スピード感のある流れるようなメロディーがノリノリのビートで演奏されます。その昔、小泉今日子さん(天野春子)が歌詞をつけて「ウインクキラー」という曲名で歌ったこともあります。いまや、すっかり吹奏楽の定番曲となりました。
昨秋初めて開催した「吹奏楽 男祭り」では、男子校4校(慶應志木、城北埼玉、立教新座、本校)で、この曲を合同演奏しました。
ミュージカル「ラブ・レター」より
音楽座ミュージカル2013年秋の新作は、浅田次郎原作「ラブ・レター」(『鉄道員(ぽっぽや)所収』)をミュージカル化した作品です。
都会の片隅で汚れ仕事を引き受ける男吾郎(ごろう)に手渡された一通の手紙。そこには偽装結婚で名前を貸しただけの中国人女性白蘭(ぱいらん)から吾郎への感謝と恋情が綴られたいた。その思いが、いつしか吾郎や、吾郎の周囲にいる人々を変えていく … という「鉄道員」「角筈にて」と並ぶ名作です。
音楽座ミュージカルは、公演期間中に「ブラスバンドコンサート」という企画を開催します。上演される演目の音楽を、全国各地の高校生が、そのステージで演奏できるという企画です。新宿文化センターで開催された「ラブ・レター」公演でのその回に本校も参加し、この曲を演奏しました。客席側が低くなった「開帳場」というステージを体験できたのもよい思い出です。
ミュージカル「レ・ミゼラブル」より
19世紀、フランスの小説家ヴィクトル・ユゴーが著した「レ・ミゼラブル」は、明治時代に「ああ、無情」のタイトルで我が国にも紹介され、広く人口に膾炙しました。また1985年に初演されたミュージカルは、現在も世界各国でロングランを続けていて、中でも「夢やぶれて」「民衆の歌」などの楽曲は大変よく知られています。
このミュージカル作品を映画化したものが大ヒットしたことは記憶に新しいですが、「レ・ミゼラブル」の吹奏楽アレンジ版も、新しく二作発表されました。福島弘和氏が編曲し春日部共栄高校が演奏した作品、森田一浩氏が編曲し伊奈学園総合高校が演奏した作品です。コンクールで演奏され、ともに全国大会にも出場し、大変話題になりました。
今回は、森田先生版から「幼いコゼット」「プロローグ」「一日の終わりに」「夢やぶれて」「オン・マイ・オウン」「民衆の歌」をおおくりいたします。
たなばた
大変有名な作品で、吹奏楽の古典的名作のメロディーが曲のあちらこちらに仕掛けられているのも、人気がある理由の一つでしょう。それも含め極めて「吹奏楽らし」く、親しみやすい曲です。ただし技術的に易しいとは言えず、大人数で演奏するほど効果的な楽曲だと思います。「吹奏楽 男祭り」で男子百数十人で演奏した時は、演奏者も、お聴きいただいた方々も、その世界を楽しむことができたのではないでしょうか。
本校もこれまで何回もこの曲を演奏してきました。三年生が無事この曲で卒部していけるように心をこめて演奏したいと思います。
ご来場、お待ちしてます!!