慶應義塾志木高校の定期演奏会は、通路に腰をおろす人が出るほどの超満員。うらやましい。第一部がいきなり劇仕立てになっていて、客席も巻き込んでの演出がさすがだった。
はじまって15分ぐらいで、アンコール並の盛り上がりをお客さんに要求するとは、なかなかアグレッシブな構成だ。
本校の部員を見てても、こうやってノリノリで役者になる慶應の生徒さんたち見ても、みな大事にされて育ってるなとしみじみ感じる。
終わったあと、小池先生に連絡したら、「楽しくしたいと思って音楽劇を企画したが、邪道でしょうか」というニュアンスのメールをいただいたので、「うちはもっと邪道です」と返信しておいた。
本校よりも少人数の編成でありながら、しっかりとバンドが鳴ってくるのは、一人一人の責任感みたいなものの総体なのだろうか。これも大きな課題だ。よそのバンドを聴くと課題が見つかる。あ、もちろん指導者の技量の問題はあると自覚してます。
顧問や部員の技量や音楽性、経験値を超える演奏会はできないものだ。
自分の楽器を練習するのはあたりまえだが、好きな演奏を聴いたり、演奏会に足をはこんだり、違うジャンルの芸術を経験したりすることが、自分の裾野になる。
ただ、その裾野の広げ方にはきりがないから大変だ。