西部地区高校音楽祭、通称「バッハザール」の打ち合わせにでかける。
何十年も「バッハザール」と呼び慣わしてきた催しだが、大学側の日程のご都合もあり、ここ何年かは所沢ミューズ会場と半々で実施され、本校は今年ミューズの方に出場する。
パイプオルガンの演奏と、その伴奏による全員合唱という最後の企画が、ピアノによる合唱になるのは残念だ。
武蔵野音大さんの施設であるバッハザールは、もともと商業施設ではないこともあるせいか、純粋に音楽を発表できる造りになっている。
PAを使ったライブや、講演会などは最初から想定されていない。音楽の生演奏のみを想定し、豊かな残響といい静謐な環境といい、すばらしいホールだ。
はじめてこの会に出向いた何十年か前、このホールであるがゆえに、演奏者も聴いている方も集中して発表会ができるのだと感じた。
6月の西部地区の大会で会場係になったりすると、携帯をいじっている人の注意やら、客席の私語の注意やらで、落ち着いて演奏を聴けなかったりした経験は幾度もしてきたが、ことバッハザールについては、そんなのはなかった。
四日間開催のうち、今年二日はお借りできたものの、来年度はさらに日程がきびしいという話もあるらしい。
まあ代替案がミューズというのは、なんともぜいたくな埼玉県西部地区だけど。
三年前はじめて全体合唱の指揮をさせていただいた思い出もあるし、またバッハザールで演奏してみたいなあ。
「男祭り」関係の先生方に連絡事項をわたしたり、その際「西関東大会は、中学高校ともに金賞は埼玉県が独占した」ときいておどろいたり。
西関東に出場している先生も、自分より若い先生が多い。本校のOBも一人いる。いつのまに … 。
思えば男祭りも、城北の加藤先生をのぞいて年下の方ばかりではないか(ビジュアルはともかく)。
音楽祭の、本校が出演する日の指導講評にあたっている先生が、日頃から親しくさせていただいてる方だった。
「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ」
そんな気持ちにもなる。
今やれるだけの演奏をがんばってやって、しっかり聴いていただこうと思う。