「表参道高校合唱部第8話」を録画で見ながら、BEGIN「恋しくて」を初めてきいたときに、松田聖子「SweetMemories」と似てるなあと思ったことを思い出した。でも、当時誰もパクリとは言わなかった。
わりと最近、ORIGINAL LOVEの「接吻」と出だしがそっくりの曲があって、そのときはパクりって騒いでた人がいたな。
「恋しくて」と「接吻」に似たなんとかとの違いは、思ったことをすぐネット上に書き散らす人が存在する状況下であったか、どうかだ。
「恋しくて」も今発表されたなら、パクリとか言い出す人がいるかもしれない。
でも「ドレファソラ」と「ドドドソラ」とでは、似てても違うモチーフなんだけどね、おれら音楽のプロに言わせると(な~んて)。
吹奏楽連盟のホームページを見ると、来年の課題曲に決定していた曲が、「旋律の一部が他曲に似ている」との申し出があり、課題曲からはずされたとある。
旋律の一部が他曲と似ている例なんて、これまでもいろいろあった。
どの程度の似方だったのだろう。
なんでもかんでもパクリとさわぐ素人さんの存在する今でなかったら、こういうこともないかもしれない。
せっかく課題曲に入選したのにかわいそうだ。
パクリなのか、パロディなのか、オマージュなのか、本歌取りなのか、批判する人も作り手もわからなくなっている時代なのかもしれない。
一つ言えるのは、この世に純粋にオリジナルなものなどないということだ。
そんなものがもしあったら、誰も理解できない。
そんなものを生み出せる人がいるとしたら、その人は神とよばれる。
「表参道高校」の芳根京子ちゃん、ビジュアルもお芝居も実にいいですね。