昨日は、県立高校さんの中に入り込むような初めての形の合同演奏会だった。
いろんな意味でいい経験になった。ひとつはメンバーが本校以外は女子主体であったことで、中学校時代から楽器を吹いている生徒さんの比率が高く、譜読みの早さには差があると最初の合同練習のときに感じた。
なにせ、最初の合わせで指揮をみてくれる子がいるのだから。ドキドキした。
すごいきれいな平均運動の三拍子振ったり、図形の大きさ変えたりしてしまったよ。
運営の中心が県立高校の先生であったことも、「男祭り」とはずいぶん空気感が異なるものだと感じた。
9時に会館に集合し、4団体+2チームのリハーサルをなんとか終えて、ギリギリで開場し、始まってしまえばあっという間に進行していき気がつくと最後の合奏になっている。
気がつくと本校の部員が数名、着ぐるみを身につけもりあげにまわっている。なんか男子は健気だと思う。
そして4時半には完全撤収という健全な企画だった。
積み込みをして学校にもどると、OBたちが練習をしている。
彼らも本番間際で熱がこもっていた。八時半にバスで上福岡まで送り、校舎の戸締まりをしてパソコンに向かおうとしたら突如睡魔に襲われたか十数分おちていた。
一日吹奏楽な日だった。
とはいえ、演奏してた時間自体はそんなでもない。
そういうところがなおさら、こういうのが吹奏楽ぽいよなと思う。
ほかの競技も同じかな。たとえば陸上競技の大会で100mの選手だったら、朝何時におきて何時に何食べて、1時間音楽聞きながらストレッチして、イメージトレーニングして、一回筋肉たためて、少し栄養補給してとか綿密なスケジュールを決めて過ごすだろう。そして本番はおよそ11秒。
吹奏楽コンクールは12分も演奏させてもらえるのだから、たとえばフィギュアスケートのフリーの三倍もあるのはありがたいのかもしれない。
その12分はしかし、何百人×何千時間のピラミッドのほんとに先っぽの12分間だ。
氷山の一角よりも比率は小さい。
審査員の先生方には、氷山の隠れている部分の大きさがくっきりと見えてしまうのだろう。
そこをおっきくしないといけないのだ。