「雑説」の授業(1)
一段落
1 世 有 伯 楽 然 後 有 千 里 馬。
2 千 里 馬 常 有。
3 而 伯 楽 不 常 有。
4 故 雖 有 名 馬 祇 辱 於 奴 隷 人 之 手 駢 死 於 槽 櫪 之 間、不 以 千 里 称 也。
1 世有伯楽
↓然後(そうしてはじめて)
有千里馬
2 千里馬常有 … 千里馬はいつもいる
↑
3 ↓而(しかれども … しかしながら)but
伯楽不常有 … 伯楽はいつもいるとはかぎらない
4 ↓故(ゆゑに … だから) therefore
有名馬
↑雖(いへども … といっても)although
↓
(名馬)祇辱於奴隷人之手 於 … 受身by
(且)
駢死於槽櫪之間 於 … 場所at
↓
不以千里称也 助動詞・前置詞句・動詞・終助詞(語気詞)
=副詞
Q1「然」は何を指すか。
A1 この世に伯楽がいること。
Q2「伯楽不常有」を訳せ。
A2 伯楽はいつもいるとはかぎらない。
Q3「伯楽」がいないとき、「千里馬」はどうなるというのか。40字以内で説明せよ。
A3 能力にふさわしい扱いを受けられず、才能を発揮できないまま生涯を終えることになる。