水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

「雑説」の授業(1)

2016年05月20日 | 国語のお勉強(漢文)

「雑説」の授業(1)

 

 一段落

1 世 有 伯 楽 然 後 有 千 里 馬。
2 千 里 馬 常 有。
3 而 伯 楽 不 常 有。
4 故 雖 有 名 馬 祇 辱 於 奴 隷 人 之 手 駢 死 於 槽 櫪 之 間、不 以 千 里 称 也。


1 世有伯楽
   ↓然後(そうしてはじめて)
   有千里馬

2 千里馬常有 … 千里馬はいつもいる
   ↑
3  ↓而(しかれども … しかしながら)but
  伯楽不常有 … 伯楽はいつもいるとはかぎらない
4  ↓故(ゆゑに … だから) therefore
  有名馬
   ↑雖(いへども … といっても)although
   ↓
 (名馬)祇辱於奴隷人之手  於 … 受身by
      (且)
     駢死於槽櫪之間      於 … 場所at
      ↓
     不以千里称也   助動詞・前置詞句・動詞・終助詞(語気詞)
                                      =副詞

Q1「然」は何を指すか。
A1 この世に伯楽がいること。

Q2「伯楽不常有」を訳せ。
A2 伯楽はいつもいるとはかぎらない。

Q3「伯楽」がいないとき、「千里馬」はどうなるというのか。40字以内で説明せよ。
A3 能力にふさわしい扱いを受けられず、才能を発揮できないまま生涯を終えることになる。

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