水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

なにくそ

2017年12月06日 | 学年だよりなど

 

    3学年だより「なにくそ」


 余裕をもって本番の試験に臨める生徒は、いまの三年生にはいない。現役生にはほぼいないと言ってもいいかもしれない。
 昨日の試験で、思い知らされた人もいるのではないか。
 ただし、同じ余裕がない状態でも、「やってやるぞ!」と向かっていくのと、「だめかもしれない … 」と弱気で臨むのとでは、結果は相当変わるだろう。
 問題文一つ読み取るにしてもそうだ。
 現代文の評論では、ときに相当難しい文章が出題される。「なんか全然頭に入ってこない … 」と弱気になると、まったく読めなくなる。
 「難しい言葉使ってんじゃねえよ!」と著者を一喝する気分で、むしろ上から目線で読むくらいの方がいい。言葉が難しい評論ほど中身はたいしたことがない場合は多々ある。
 岡山県で塾を経営する笠見未央先生は、本番前には、塾生たちをあえて嫌らしく挑発するという。
「君たちはしょせん田舎者だ。都会の難関校の生徒にはかなわないよ、ものがちがうんだから」と。
 それでしゅんとする生徒もいるが、結果を出す生徒はそこで「なにくそ」と闘志を燃やす。


 ~ センター直前に必要なのは、怒りの感情である。俺が成功しないで誰が成功するのかという、強烈なプライドである。試験前のプレッシャーを内部に向ければ重圧になるが、外に解き放てばエネルギーになる。
 勉強ってね、やっぱり負けん気が強い人間が勝つんだな。他人と比べられたら、屈辱で「ザラリ」とした不快なものが腹に宿る。怒りの感情は不安のウィルスを寄せつけない。試験前の不安など、怒気で抹殺せよ。
 最後に、不安解消の決定的手段を述べる。それは塾でカンヅメになり勉強することだ。家で勉強すると一人悩むし、誘惑も多い。その点塾なら余計なことを考えずに済む。肉体的疲労はあるが、精神的疲労は少ない。悩みが入り込む隙がなく、勉強に集中できる。 (笠見未央『センター前ヒット センター試験でこけない68の法則』高陵社書店) ~


 センター型の問題で結果が出ないとき、「自分の最終目標は私大一般だから」「めざすところと問題のタイプが違うから」という「言い訳」が思い浮かぶこともある。
 しかし、受験生としての力を測るのに、センター以上に精度の高い試験は、今の日本にはない。
 志望大学の問題で合格点をとることが最優先目標であることはまちがいないが、それとセンターの勉強とが矛盾することはない。
 センターが難しくて解けないレベルでは、みんなが行きたいと考えている難関私大の問題には対応できないのだ。
 二次試験の配点の高い国公立でも、センターで点数がとれなくて、二次で逆転した例というのは実際にはまれにしかない。
 まずは、昨日の失敗を成功にかえる糧にするための作業をすぐに行おう。

コメント
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