水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

神頼み(2)

2017年12月26日 | 学年だよりなど

 

   学年だより「神頼み(2)」

 即応模試やセンタープレの結果が思わしくなくても、最終的な目標設定については大きく動かさなくていい。結果に一喜一憂する時間ももったいない。
 想定外に悪い結果であっても、自分が早急にやるべきことをはっきり示したもらえたのだから、現時点ではありがたいのだ。
 予想以上によかった時の方がむしろ危険だ。
 目標校の入試日に力が発揮できることこそが重要なのだから、極端な言い方をすれば、その前日まではダメだしが続いている方がいい。
 としたら、日々淡々とやるべきことをこなしていくだけであり、今さら「モチベーションをあげよう」とか、「気合いを入れて」とか言う必要さえない。


 ~ モチベーションを上げるというのは、アクセルをふかすことです。
 これはエネルギーのムダづかいで、よくありません。
 暴走族のブォンブォンという騒音は、アクセルをふかす音です。
 運転がうまい人は、ムダなアクセルの踏み込みがありません。
 ヘタな人は、ムダなアクセルとムダなブレーキが多いです。
 そのため、クルマがガックンガックンとノッキングを起こします。
 次の交差点の赤信号が見えている時は、アクセルをよけいに踏む必要はありません。
 車線変更して隣のクルマを追い越したり、車線をチョコチョコ変えるのは、ムダなモチベーションアップです。
 モチベーションを上げなければならないようなことは、しなくていいのです。
 モチベーションはムリヤリ上げると反動が来ます。
 カフェインは元気が出ますが、その後ドーンと、より疲れがたまります。
 自分のエネルギー以上に頑張れば、その時点で疲れてしまうのは当たり前です。
 プロのサッカー選手や、試合が週6日ある野球選手が、「今日のためにモチベーションを上げなくちゃ」というのはおかしいです。
 料理や家事、仕事にしても、いちいちモチベーションを上げなければならないという時点で、プロではありません。
 それはアマチュアの趣味です。
 プロは、モチベーションを上げないで淡々とします。
 公務員が仕事をするように本を書いているのが職業作家です。
 何十年と長く作家をしている人はみんなそうです。
 「ヤル気をムリヤリ出さなければいけない」から、「淡々としよう」という考え方に頭を切りかえたほうが、うまくいくのです。   (中谷彰宏『頑張らない人は、うまくいく』Gakken) ~


 今みなさんがこなしている勉強の質と量を客観的にみてみたなら、一年前、二年前には想像できなかったレベルに達しているのではないだろうか。淡々とやれば、さらに上の次元にいける。

コメント
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