水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

9月17日

2007年09月17日 | 日々のあれこれ
 私学フェアの担当でアトレへ出かける。私学教員の最も大切な仕事である。とはいえ川越東についての知識がほとんどない方が見え、しかも後ろで並んで待っている方がいるのに、あまりにも細かい質問がえんえん続くと「われ、いいかげんにせえや」的な心情になってしまうときがある。もちろん顔には出してないつもりだが。感情を意識的に顔に出したり出さなかったりできるかどうかも教員の重要な資質であろう(けっこう出てる?)。
 学校へもどって現代文の予習と「学年だより」。内田樹・平尾剛『合気道と武道の間に』(朝日新書)の「(ラグビーで)いちばんたいせつなのはグラウンドのなかで育てた力をグラウンドの外でどう生かすかですよね」という話を紹介し、勉強も同じだと書いた。部活もまさしく同じだ。吹奏楽部で音楽を学ぶのはあたりまえだけど、みんなで音楽をつくるかとはどういうことかを学び、みんなでひとつのことをなしとげるとはどういうことかを学ぶ。吹奏楽とはそういう意味では手段である。楽器がうまくなる方法を体験できた子は、その他の分野でもその方法論を利用して上達の道筋を見つけることができる。私自身、吹奏楽部の顧問になって、なるほど部活とはこんな風に運営するのかとはじめて勉強した。なるほど楽曲というのはこんな構成になっているのか、つまりこれは小説の構造ときわめて近いと納得したこともあった。それから物事を学ぶには専門家に学ぶのが一番だということも身をもって知った。まさしく吹奏楽を通して学んだといえるわけで、そういう意味では勉強させてもらいながら給料もらっているとも言える。授業料もけっこう払ってはいるけれど。
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星華祭演奏

2007年09月16日 | 日々のあれこれ
 7:30本川越集合から第二校舎へ。体育館の2階で合同練習や並び順の確認など。それにしても体育館は暑い。100人を越える合同合奏は、ほとんど肩がふれあっての演奏だ。指揮台にいるよりも暑いだろうから、ささっと終わりにしようと思うが、ふと考える。彼らはこの暑さが不快だろうかと。暑いのはたしかだが、女子とほとんど肩を接するかのような状態もその暑さの要因のひとつであるならば、決してそれは不快ということはなく、いやむしろ得難い貴重な経験と位置づけて吹いている部員もいたのではあるまいか。かすかに接している部分の分子が共有結合しちゃってもかまわないとまで思った部員もいたのではあるまいか。少なくとも私が演奏者なら、もう少しこのまま吹いててもいいなと思ってしまうであろうことは想像に難くない。なぜおれは指揮台にしかいられないのか。
 9:50からステージ発表。ハーモニーホールのステージはほどよく響いて演奏しやすい。ただ自分たちが気持ちよくても、客席の後ろまで伝わっていたかどうかは疑問ではある。お客さんの暖かい拍手からは、それなりに楽しんでいただけたのかなとも思う。男子だけの吹奏楽部という光景は、見たことのない人の方が多いだろう。そういう意味では、われわれは得してるとも言える。合同で2曲演奏。入れ替えなどのだんどりもスムーズで、ウィンドのみなさんも今日はさいとう先生に叱られなかったかな。
 星野ウインドのみなさん、さいとう先生、うぶかた先生、本日はお世話になりました。またこれからもよろしくお願いします。

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星華祭

2007年09月15日 | 日々のあれこれ
 昨日は、星華祭での演奏曲をざっと確認して終わらせる予定だったが、終われずに全員残っていただいた。
 今日は昼食後すぐに積み込みをして、星野第二校舎へ。ウインドのみなさんと、明日のだんどりと、合同曲の合奏。どちらのチームも新体制になってまだ日も浅く、こういうふうに進めていくぞ、というたしかな動きはできていなかったように思える。演奏面、生活面、ともに同じような問題をかかえている部分も見受けられ、きっとそれは他の多くの高校でも同じなのではないかと思う。幸いなことに私立高校の教員は基本的に移動がないから、理屈の上では少しずつレベルをあげていけるはずだ。もっと言おうかな、先輩はここまでやってたのだから、それて以上にやれと。うん言おう。きっと答えてくれるだろう。
 それから縁あって同じ学園で音楽をやっているウインドのみなさんとは、お互いに勉強しあって上を目指していけるといいと思う。クリスマスジョイントもあるし。
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おつかれさまでした

2007年09月13日 | 日々のあれこれ
あれだけみんなが「もう辞めろ」と言っていて、いざ辞めたら「無責任!」と罵倒しまくるなんて、いい加減かわいそうになってきた。根本的に首相に向いてなかった面はあったのだろうし、自民党の人々もそれをわかって選任したのだから、もう少しなんとかしてあげないと、いけなかったんじゃないかな(おれもずっと悪口言ってたけど)。なんにせよ、首相が突然辞めようが、役人が腐りきっていようが、私たちは平和な毎日を過ごせているのだから、不思議というか幸せだと思うべきなのだろう。
予習が遅れに遅れ、いい加減帰ろうかなと思っていたら、星野ウィンドの方から進行表などを送っていただいた。エクセルのデータが添付ファイルで送られてくるなんて、数年前には考えられなかった。時代はすすむ。
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洋画

2007年09月12日 | 日々のあれこれ
11日は今月唯一のオフ日。お江戸へ出て本の購入、新宿でわりと評判のいい「デスプルーフ」を観る。ま、それなりに楽しめたかな。ただ、外国ものはやはり細かい事柄の意味がわからないのがつらい。邦画なら、主人公がどんな土地に住んでいるか、どんな服を着ているか、何を食べているかを見れば、どういう設定になっているのかが暗黙の了解でわかる。話し方などはその最たるものだ。「ちげーよ」「うざくね」って話す若者と、「ちがうんじゃないかな」「不快だな」(こんなこと言わないだろうけど)という話し方の違いから、人物のキャラは自然にわかる。見た目は清楚な感じでも話し方でそうでもないことを気づかせる、なんて設定もわかる。主人公を登場させる時に、ベンツに乗ってこさせるのと、左サイドのへこんだラウムから降りさせるのとでは全く異なる。洋画はそれがわからないのがもどかしい。英語のできない私がわるいのだが。小説も同じで、東京は港区六本木あたりを舞台にするのと、福井県越前岬を舞台にするのとでは、同じラブストーリーでも全く性格が変わるだろう。もっとくやしかったのは、何人かのお客さんが会話を聴いて笑っていたところで笑えなかったことだ。やっぱり洋画は観ない。曲も同じかな。あ、ここの和音の進行は意識的になんとかの交響曲をふまえているんだな、なんていうことを、わかる人はわかるのだ。勉強すればするほど、楽しめる次元もかわってくるということだろう。
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性差

2007年09月10日 | 日々のあれこれ
午前中片付け、午後新曲の練習、夕方星野ウィンドさんとのうちあわせ。
年々凝ったものになっていく飾り付けを撤去するのは寂しいが、だからこそいいのだと兼好法師もいっているからしょうがない。星野の新スタッフさんは、きめこまかくだんどりを進めてくれている。女子があれこれだんどりしてくれて、男子がハイわかりましたとそれに従って動けばいいというのは、平時の役割分担としては理想的な形ではないか。男子はいざというときに気合いをいれればいい。男子だけでやっている時は両面必要だが。もちろんこういう性差は学習されたものだろうけど、理にかなっているような気がする。「女子が細かいのは染色体のちがいか?」「遺伝子ってDHA?」「DNAだろ」などと帰りの車のなかで、カシコいのかそうでないのかわからないような会話がなされていた。
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9月9日

2007年09月09日 | 日々のあれこれ
文化祭二日目。初日とうってかわって、午前中からぞくぞくと来校者が訪れる。ありがたいことだ。小講堂もずっと満席状態。部員達も、営業、演奏ともに手際がよくなり、多くのお客さんに楽しんでいただいた。この状態になると顧問としてやることは何もなく、顧問弾き語りの時間が終われば、あとは見守っている状態。最後の合奏の時に少しお話。マイクをもって話すことにおいては、たとえば音楽面での指導といった仕事にくらべると安定感があるかもしれない。たぶん部員もそう思っているのではないか。超満員の方に演奏をみとどけていただき、めでたくおひらきとなった。終わった後、先々代の学指揮かやま君と少し話す。なんと大学でも学生指揮者になったという。たいへんだろうと思うが、彼ならそうなってもおかしくないとは思っていた。川東吹奏楽部を卒業して、大学で吹奏楽を続け部長になったOBも過去何人かいる。楽器やジャンルを変えて音楽を続けているOBはほんとうにたくさんいる。音楽でなくても、部活の経験をいかしていってくれればいい。高校の部活が価値あるものであるかどうかは、まっ最中の時点では決められないと思う。それは他のすべてのことでも同じかもしれないが。
明日から星華祭に向けての練習、そしてもう一度じっくり基礎練習だ。

保護者のみなさま、二日間多数のご来場ありがとうございました。またこれからもよろしくおねがいします。
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9月8日

2007年09月08日 | 日々のあれこれ
文化祭初日。午前中受付を担当する。例年にくらべ客足が今一歩。お客さんが来校し始めて一時間ぐらいの時、受付の実行委員が「女子高生は6人ぐらいしか来てないかもしれない」と心配顔。とはいえ、お昼を過ぎると徐々に来客数も増えてきた。そんな中、お昼前からほぼ座席が埋まった状態で演奏をさせていただける我が部は幸せだ。保護者の方々の存在が大きいのはたしかだが、なんとなくお越しいただいた方にも、憩いの場を提供し、なおかつご満足いただける場をつくれていたせいだろう。アンケートからはそれがうかがえた。15時少し前に閉店、お笑いライブを少しみたあと、数名と翌日の買い出し。その後、星野高校へ行き、星華祭で合同演奏する曲の打ち合わせ。星野高校さんもコンクール後新体制になったということで、新しいスタッフの方を紹介してもらった。合同演奏をさせていただくようになってもう何年くらい経つだろう。最近は合同演奏会まで開催できるようになった。そのおかげで、星野ウインドの部員の方にも顔をおぼえていただいてきたかもしれない。今日も、階段で「こんにちは」と若い娘さんに挨拶される。3年生かOGの方であろう。「えっと誰だっけ? ウインドのOGの方だよね、元気?」などと会話したいのは山々だが、まったく勘違いで「何言ってんの、このおやじは」と思われる可能性を捨て去ることができず、「こんにちは」と言いながら、なるたけ不快に思われないような笑顔を向け、足早に立ち去る。保護者の方にもよく声をかけていただく。あきらかに現部員のお母様で、先日少し前にお会いしてお名前をうかがっていてるのに、すぐにどなたかが出てこない。これは老化のひとつと考えるべきかもしれない。川東のOBも、さすがに吹奏楽部OBの名前は出てくるが、そうでないOBだと名前が出てこない。でも在学中あきらかに接触が多かった記憶のある子だと、会話の途中で「誰だったっけ?」ときくわけにもいかず、会話をしながら様子をうかがい、ふと名前が口をつくことを祈っているという、アンジャッシュのネタみたいな状態になっている。
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台風一過

2007年09月07日 | 日々のあれこれ
昨夜は学校に泊まっての練習、準備。台風のただなかを学校に泊まるというのは、なんとなくうきうきした気分になる。まして他の部はみな早々と帰宅してしまっているので、誰に遠慮もいらない。ふつうだったら文化祭の直前は、クラスや実行委員が大々的に準備を行っているから、場所が不足したり、メンバーがそろわなかったりして、なかなか思うように練習できないのだ。想定外の台風だったが、合宿することにしてて、ほんとによかった。夕方のり弁の配給とコンビニ買い出し。その後ひたすら合奏し、会場設営、製作などをするが、さすがに12時過ぎには校舎から合宿所にくことさえできなる前にと、撤収した。明けて今日は、だんだん風雨もおさまりつつある。川東生は本日は午後から登校。よって午前中に準備を少し。食堂の営業はないので、お昼前に再度の買い出しが必要だろう。
保護者のみなさま、いろいろご心配いただきありがとうございます。今夜はおそくならないようにします。ゆっくりやすませてあげてください。
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台風

2007年09月05日 | 日々のあれこれ
久しぶりの関東直撃の台風になりそうだ。ここ数年のニュースでの台風の取り上げられ方は、おおげさすぎるのではないだろうか。昔はこんなに報道されたかな。もちろん現実に大変な災害に見舞われたところは大変だが、騒がなくてもいいところまで大騒ぎしているように見える時がある。今回の台風も関東直撃になりそうだからまた報道番組はトップニュースだろう。けど、これ以上の台風でも、あきらかに関東をはずしてくる時には、報道のテンションが落ちる。台風は東京に向かうのが一番えらくて、福井あたりに向かうのはたいしたことがないのか。
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