~ 桃山学院大学(大阪府和泉市)の英語講師の男性(44)が、自身のホームページ(HP)で、学校で出された課題の英語のリポート作成や和訳などを有料で請け負う呼びかけを行っていたことがわかった。講師は、読売新聞の取材に対し、「講師になってからは依頼を受けていないが、不注意だった」と釈明している。同大学は「非常に遺憾な行為」として調査する方針。~
小谷野敦先生がえらく怒ってらしたが、これってどのへんがいけないのだろう。
法的にはどんな罪になるのだろう。宿題の偽造? 宿題は文書じゃないから盗作と同じ種類の罪かな。
でもまあ、そんなにまでして課題を提出しようとするのだから、えらくない?
正直、そんなにみんながみんな勉強したがってる大学さんとは思えない気もするので、課題なんか最初からやらない、という学生さんもいるはずだ。
とすると、提出しないと単位をあげないとか、進級させないとかのしばりをもった課題なのだろう。
それは、つまり昇降口そうじやっておけみたいなものだから、大学の学問とはまた別種の作業だ。
先生に命じられたことに従ったこと自体が評価されるということであり、その学生さんが学問的にどんな成長を見せたかは問われていない。
でも、提出した学生はきっと単位を認められる。
そういうレベルの課題なら、他人の力を借りることに罪悪感をもてと言うほうが無理筋ではないのかと思う。
お金ですむことはお金ですましてしまえという社会をわれわれがつくってしまったのだから、学生さんや請け負った講師を責められまい。
このレベルの教育活動しかしてなかったのか、と大学側が自らを省みる材料にすべきではないかと思った。