内村以外の選手に関する記事です。
オロスコが5位になった米国。表彰式では、台にのぼれませんでしたがとてもうれしそうです。大会前から、ブロンクス出身という点が強調されているようですね。「決勝に出られただけで名誉。種目によってはもっとうまくできたと思うが、しかたない」とおおむね満足げ。最後の鉄棒でアゴを強打し演技を中止して終わったレイバは、「スタートはよかったが・・・」と振り返りました。ケガは深刻なものではないそうですが、「何よりプライドが傷ついた」と話しています。まあ、あの幕切れはちょっと気の毒でしたね・・・
----------
元体操選手の米国レポーターの男性が、内村の髪型に挑戦!という映像です。偶然通りがかった(ワケねーだろ!)ナスティア・リューキンとともに美容院へ。金髪だとイメージがちがいますが・・・
そのあとは選手にマジメにインタビュー。それでも「この髪型どう?」とか聞いていますし、オロスコは「内村みたいだね」と。英語よくわからないのですが、見ているだけで楽しいです。日本なら松岡修造あたりがやりそうな企画でしょうか。
・USA Gymnastics - Behind the Team
----------
パービスが4位になった英国。すぐれたオールラウンダーを揃えるチームですが、予選でミスが多く決勝に進んだのは1人だけでした。最終種目まで3位につけていましたが、高得点のボイに逆転されメダルならず。パービスは鉄棒が弱点のひとつとなっています。けっこうガタイがよいので私は驚きました。
----------
ギリギリで決勝に進んだブシェールが20位だったスイス。平行棒が得意らしく、14.933は世界でも通用する得点としていますが、あん馬で落下本人は満足しているようで、「予選とは雰囲気がまったくちがった。いい経験」と話しました。他国のメディアでも、ブシェールを評価しているものがありました。
今大会の結果により、スイスから男子2名がプレ五輪に進むことが決定。誰が派遣されるかは未定だそうです(どうやら個人でプレ五輪に出る場合、そういうシステムのようです)おそらくブシェールは確定で、あと1名はリクリかカペッリになると思われます。
中国も素直に称賛。同じ国の選手が表彰台に2人のぼることは容易なことではなく、それだけ日本男子はオールラウンダーを重視しているとしています。全種目15点以上、合計93.631点という内村の得点は素晴らしく、とてもほかの選手は勝てないと書いています。ただ、三連覇を「日本の体操の新しい歴史」と書いているのはどうでしょうか(世界だろ、世界)
中国からただ1人決勝に進んだ騰海浜は大きなミスもあり18位(87.031点)たいして期待もしていなかったのか、さらっとふれるだけにとどめています
----------
ドイツは内村の三連覇を「ハットトリック」と表現昨年に続いて2位を守ったボイもドイツ初の快挙としています。ニューエンも8位になり、10位以内に2人入ったことに満足しているようです。
----------
イタリアは内村を「ラストエンペラー」と呼んでいます(どういう意味でしょうか?)ボイ(独)の鉄棒、トマソン(仏)のあん馬、コッジ(ルーマニア)の跳馬の高得点にもふれています。種目別では空軍所属のモランディに期待です。イタリアは自国以外の選手のこともよく紹介してくれます。
世界の反応です。
こちらの記者はいつも内村を「スーパーマン」と呼んでいます。現地でレポートもしてくれました。観客とともにスタンディングオベーションをしたそうです。まわりの記者からは「何食べてんだろう?」といった声が出ていたそうです。写真もかわいい。ウエスト細いですね
内村を称賛するとともに、難度だけではなく実施の美しさが見直されていることや男子個人総合の復権?にもふれています。数年前にはゆらぎかけていたオールラウンダーの威信が復活。次の五輪で団体が5-3-3制になることも一因だとしていて、とにかく「個人総合が健在」であることは喜ばしいと書いています。
こちらでは選手のコメントなども紹介しています。オロスコ(米)のコメントがおもしろく、「最前列の席でショーを見ているようだった。同じ班で内村と演技して。本当にすごい!内村を表現する言葉も見当たらない」と絶賛。内村は観客の歓声を「地震かと思った」と話していましたが、こちらでは「体育館の屋根を持ち上げそうなほどだった」としています。楊威(中国)との比較も。
BBCは内村を「ジャパニーズ・ゴールデン・ボーイ」と呼んでいます。三本指のポーズがいいですね
内村航平が受賞したことで今年もエレガンス賞が話題になりそうですので、当ブログ開設以来の受賞者をまとめておきます。正確には「ロンジン・プライズ・フォー・エレガンス」といいます。
2005年(メルボルン) ルッソ(豪)/リベラ(プエルトリコ)
2006年(オーフス) 程菲(中国)/イワンコフ(ベラルーシ)
2007年(シュツットガルト) ジョンソン(米)/冨田洋之
2008年 五輪年のため開催なし
2009年(ロンドン) ガルシア(メキシコ)/キーティングス(英)
2010年(ロッテルダム) 田中理恵/ボイ(独)
2011年(東京) ポーグラス(ルーマニア)/内村航平
これより前は知りませんなのでこの中では欧州女子は初めてになります。同じ国の選手が二年連続で受賞したのも初。ミス・ユニバースなどもわりとそうですが、国、地域、人種などがかたよらないように考慮されているように思えます。地元に花をもたせる場合もあります。2006年以外は(コラ)基本的に美男美女が選ばれています。