今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

竜巻から身を守るには

2013年05月23日 | 防災・安全

アメリカの巨大竜巻(トルネード)の被害はすさまじい。
日本も対岸の火事ではなく、2012年の5月につくば市で被害が出た。

テレビでは、気象や防災の専門家が、
竜巻がきたら「家の中の安全なところ、たとえばバスタブに隠れるように」と言っているが、
ちょっと疑問だ。
まずアメリカのバスタブは堅くて重い陶製で、それが地中からの水道管とくっついているが、日本のは違う(上からプラスチックカバーが貼付けてあるので、それと一緒に飛ばされる)。
それに日本の家屋では、トイレや浴室が家の中央部ではなく、壁側にあるため破壊されやすい。
そもそも、つくば市の死者は室内での被害だし、
アメリカでも建物が崩壊して死者がでた。
日本の家に竜巻用の地下シェルターは無い。

竜巻が接近しているのがわかったら、まずは進行方向の直角方向に逃げるべきだ。
つくば市のように南から来た場合は、西か東に逃げる。
実際今回の竜巻では発生からムーア市来襲まで20分以上あり、
多くの住民は竜巻をビデオ撮影する余裕すらあった(つくば市の竜巻の時も同じ)。

竜巻は目視できるし、進行方向は一直線であることが多い(たとえ曲ったとしても直角には曲らない)。
それに竜巻は被害の幅がすごく狭い
(多重渦はそれなりに広いが、それでもハリケーンや津波に比べれば極端に狭い)。
なので遠方ではなく同じ地域内で避ける事が可能だ。

逃げる際は、何も持たずに、車ではなく走ったほうがいい。
もちろん、発見が早いほど、安全に逃げられる。
なので竜巻発生時の情報システムが重要だが、最終的には目視に頼る。
目で竜巻の動向を確認しながら逃げるように。
いろいろ飛んでくるし。

家の中でやりすごすのは、もはや逃げる余裕がない、最後の手段だ。
家が崩壊するのを覚悟すること。
まずなんらかの方法で頭を保護する(防災用のヘルメットが最適。しっかり顎紐で固定する)。
窓際と階上は危険。
鉄筋・鉄骨なら一階中央部のできるだけ低い位置、
木造なら周囲が柱に囲まれたトイレや浴室(ただし一階)に身を潜めるしかない。
注意してほしいのはで、窓から窓枠ごと竜巻に吸い出されるおそれがある。
室内の固定物に体を結びつけるとよいのだが。

ちなみに、トルネードのリアルな映画はなんといっても『ツイスター』だ(愛すべきトルネード・チェイサー!)。
今回の竜巻は、まさにこの映画並の巨大さだった。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。