今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

ライスを食べる作法の問題

2024年04月20日 | 作法

ある館内のレストランで、パスタ単品の昼食を摂っていた(私にはライス付きの昼食は多すぎるため)。
ふと周囲を見渡すと、私以外の人はほとんどライス付きの料理を食べていて、そのほぼ全員、箸で食べている。
フォークより使い慣れた箸の方が、ご飯を適量摘むのに適しているので理解できる※。
※:昔は、こういうシーンではナイフとフォークだけで、しかもフォークの背側にナイフを使ってライスを乗っけて食べるのが”正しい”とされていた。フォークの腹でなく背側を使うのはヨーロッパでも(ナプキンを首から下げた時代の)前時代的所作。

ところがその中の幾人かは、ライスの皿を手に持って食べている。
皿を手に持って食べる行為は”洋食”としてはマナー違反になる(手を添えるだけならよい)。
ある女性は、サラダの小皿を手に持って箸で食べていた(和食なら問題ない行為)。

ではそれ以外の人たちはというと、卓上のライスの皿に顔を近づけていって箸で食べていた。
これは”犬喰い”(人間の食べ方ではない)というキツい和食のマナー違反である。

すなわち、ライスを食べる時、洋食か和食かのどちらかのマナー違反を余儀なくされるジレンマ状況になっている。

そもそも”洋食”にはパンの代わりの位置としてのライスは存在しない。
すなわち白米を”ご飯”として専用皿に盛って出すこと自体が、正当な食事(洋食、和食)には存在しない。

白米を”ご飯”すなわち主食として食べるのであれば、飯碗に盛ればいい。
そうするとその瞬間、おかずが洋食メニューであっても、”和食”(のバリエーション)になる。
すなわち、飯碗を手に持って、おかずを箸でつついて食べればよい。
実際、家庭ではこうやって食べているはず。

言い換えれば、現実的に白米+洋食のおかずという和洋折衷なのだから、さらに店側が箸まで提供しているのだから、形式だけの”洋食”にこだわることはかえって不適合となる。

飯飯+箸+平皿に洋食のおかずにすれば、和食のマナーの範囲内で対応できるから(和食でも大きな平皿を手に取って食べるのはNG)。


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