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銀行と同和 森功

本書を読みながら「この本をどう読めば良いのか」を考えた。糾弾する側にもされる側にも立つことができない。少なくとも私には本書は「銀行糾弾」の本ではなかったし、「差別問題」への理解を広げる本でもなかった。ただ私が経験として知っている「バブル」、そしておそらく次の世代が話でしか知らない「バブル」という時代がどういう時代であったかが、本書には克明に描かれていた。バブルをリードしたのは我々よりも少し世代の古い団塊の世代であったのかもしれないが、その総括を団塊の世代のみに押し付けてよいものか、そんなことを考えさせられた。(「銀行と」森功、講談社)
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