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夜行観覧車 湊かなえ

「告白」の本屋大賞受賞、同映画化で波に乗る作者の最新作。本のデザインもなかなか良くて、思わず手にとってしまった。登場人物はそれほど多くないにもかかわらず、テンポの良い語り口とめまぐるしく変わる場面のために、最初のうちは「これは誰だっけ?」と戸惑ったりしたが、途中からは物語の中に一気に引き込まれてしまった。著者の場合はやはり「告白=イヤミス」というイメージが強いので、最初のうちは同じような話だと思って読んでいたが、途中からこれが少し違った狙いのある作品であることが判ってきた。著者にとっては、読者に話題になった前の作品のイメージを引きずられることは、ある意味迷惑な話なのだろう。作者がこれからどのような路線に向かうのかはまだ判らないが、自分のよさを残しつつ何かを模索しているような気がして面白かった。ただの「イヤミス」では片付けられない不思議な読書感の残る作品だ。(「夜行観覧車」湊かなえ、双葉社)
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デレク・ジーター ユニフォーム MLB 

デレク・ジーターの紹介はサインの紹介を含めて3回目か4回目になるが、何が紹介済みで、何が未紹介だったか、あまりしっかり覚えていないというのが正直なところだ。彼ほどの選手になると、コレクションをする側も、サインだけではなく、ユニフォーム、バット、グローブ、帽子など何でも1つづつは揃えておきたいという気になる。そうしたニーズに応えるために、製造する側もいろいろなコレクティブルを製造するので、種類や流通数なども自然と膨大なものになる。実際コレクションを続けていると、彼のコレクティブルなどは、いくつもいくつも手に入ってくるし、いつでもまた手に入るという安心感もあって気軽に手放すので、現在自分が何を持っていて何を持っていないのかなどもだんだん判らなくなってくるということさえある。私の場合、このブログで紹介したアイテムは基本的に手放さないようにしようと思っている、あるいは手放さないと決めたものだけを紹介しているが、それでも時々混乱することがある。本当に集めたいものと少しずれているものについては、その程度の気軽さで良いと考えながら集めるのが、この趣味が楽しく長続きできている秘訣のような気がする。
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