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カーデュラ探偵社 ジャック・リッチー

不朽の名作「エミリーがいない」(多分私のベスト短編ミステリー)の作者の短編集。日本でのオリジナル短編集というから嬉しい。「カーデュラ」というのはドラキュラのアナグラムで、各編にただようなんともいえない可笑しさは、さすが「エミリー‥」の作者だと思う。ちょうど「守り人」シリーズを息を詰めて読んだ後だったので、肩の力を抜いて、存分に楽しめた。
 それにしても、あおのハチャメチャな「銀河ヒッチハイクガイド」も河出文庫、本書も河出文庫ということで、こうしたおかしな本にかけては、河出文庫は他の大手出版社を完全に出し抜いているように思われる。センスの良い編集者がおられるのだろう。著者の作品はまだまだ日本未上陸のものが多いというので、期待が高まる。(「カーデュラ探偵社」ジャック・リッチー、河出文庫)
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