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毎日かあさん(1)~(6) 西原理恵子

作者をモデルにしたTVドラマが放映されていて、一段と人気がでているコミック。内容は、一男一女の子育ての日常、壮絶な死を遂げた戦場カメラマンの夫との思い出、子どもとその夫との思い出の地を旅行するその旅行記、これらの3つくらいに大別できる。時間や内容はおおよそは時系列になっているような感じだが、突然昔の話に飛んだりするし、場所も日本だったり海外だったりだが、そういったことは余り気にせず、全体を読み通してその雰囲気に浸るというのが正しい読み方なのだろう。男の子どもを育てたことがある親は、男の子が主役のページに大きく頷くだろうし、女の子を育てたことのある親は、女の子が主役のページに大いに賛同を覚えるだろう。逆に、男の子を育てたことのない親は男の子のページを読んで「そうなんだろうなぁ」と不思議に納得してしまうし、女の子を育てたことのない親は女の子のページを読んで同じ気持ちに駆られるのだろう。この「そうそう」と「へぇー」という両方の微妙なバランスが、読んでいて大変面白い。(「毎日かあさん(1)~(6)」西原理恵子、毎日出版社)
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