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あるキング 伊坂幸太郎
目につく水色を基調に、大きくトランプのキングが描かれたつい読みたくなるようなしゃれた装丁の本書。裏表紙の宣伝文を読むと、「いつもの伊坂幸太郎の本とはかなり違う」という注釈が載っている。著者に限って言えば、「伊坂作品を読みたい」と思っている読者にとって、この宣伝文句は逆効果のような気もする。実際、私自身も「そうなのか」と少し逡巡しながら、それでも何かあるだろうという思いで迷いながら入手した。物語は、ある天才野球選手についての話だが、かなり現実離れした不思議な内容だ。先日読んだ「夜の国のクーパー」もそうだったが、そこには「もっともらしい話「」現実らしさ」というものへの配慮はない。ただただある条件のもとで物語の登場人物が動き回る。その中に「善悪とは相対的なものである」「正しいと信じて行動することの大切さ」といった教訓めいたものを嗅ぎ取ることは容易だが、それだけでは大きな何かを見落としてしまっているような気分になる。小説を読むということの人ぞれぞれの意義というものを根本から考えさせられる1冊だ。ひょっとしたら作者の狙いもそこにあるのかと思ってしまう。(「あるキング」 伊坂幸太郎、徳間文庫)
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