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空はきんいろーフレンズー 大島真寿美

ほのぼのとした子ども時代の風景を思い起こさせてくれる掌編。大変短い作品だが、2人の主人公の子どもの心情やその周りの世界がしっかりと心に残る作品だ。文庫版のために書かれたという後日談も、「この2人はそのあとどうなったのだろう?」という読者の思いにぴたりと答えてくれているようで、心地よい。直接その2人が登場するのではなく、2人のうちの1人がシンガポールから送ってきたというお土産のことがさらりと書かれているあたりは、絶妙というか、本当に「うまいなぁ」と感心してしまった。(「空はきんいろーフレンズー」 大島真寿美、ポプラ文庫)

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