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雨利終活写真館 芦沢央

初めて読む作家だが、今一番気になっている作家の1人だ。、現在、自分のインターネット通販のサイトの「お気に入りリスト」には、60冊ほどの本が登録されている。新聞の書評欄や書評誌で見かけた面白そうな本や気になる本をとりあえずそこに入れておいて、タイミングをみて購入するようにしているのだが、それが60冊ほどになっている。そのリストの中を見ていたら、本書の著者の本が3冊もあることに気が付いた。いずれの本も「在庫なし」になっていて、購入できないので、ずっと「お気に入りリスト」に入ったままになっていた。書評で取り上げられて、急に人気が出てきて予想以上に売れたために在庫がなくなってしまったのだろうか。とにかく3冊の中の1冊でも読んでみなければと思っていたら、偶然いつもの本屋さんの棚に本書があるのを発見、ようやく入手できた。読んだ感想は、とても良い文章と面白い発想を持った作家だなぁということだ。本書はミステリー短編集だが、それぞれの結末はかなり意外性に富んでいるし、謎を解く鍵もさりげなく提示されていて、やられた感が満喫できる。早くあと2冊も、読みたいと強く思った。(「雨利終活写真館」 芦沢央、小学館)

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