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ミュージックブレスユー 津村紀久子

音楽との関わり、高校卒業後の進路、友人関係などに悩みながらも少しずつ成長していく高校生の一年を描いた中編小説。人には、成長する時期、立ち止まって自分を見つめるモラトリアムなど色々な場面があるが、その時期は人それぞれだろう。しかし、高校卒業、進学、就職の時期は皆一律にやってくる。本作は、そうした一律の基準に苦慮する話だ。まだまだ続く混沌、その中で見える仄かな明かりに救われる。(「ミュージックブレスユー」 津村紀久子、角川文庫)

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