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定年オヤジ改造計画 垣谷美雨

著者の本は3冊目。「定年オヤジ」が槍玉にあげられた著名に、緊張しながら読み始める。予想通り登場する主人公は色々勘違いや思い込みの甚だしい「定年オヤジ」で、身に覚えのあるところ、そこまで酷くはないぞと思ってしまうところ、色々あるなぁと思いながら読み進める。そういえば先日参加した同窓会で、本書に書かれていたのと全く同じ体験をした。定年を迎えた同僚が「歌舞伎にハマっている」とか「ゴルフ三昧だ」とか口々に言っていて、「毎日歌舞伎を見たりゴルフをしたりしているわけではないだろうに」と不思議に思ったのだ。これまでの人生の自由時間が週2日だったとすると、週休7日になったこれからの15年の自由時間はこれまでの45年分に相当するという記述には大いに考えさせられた。(「定年オヤジ改造計画」  垣谷美雨、祥伝社)

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