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男が嫌いな女の10の言葉 中島義道

本書は、古今東西の文学作品や歌謡曲を手がかりとして、主に男性の目線で書かれたそうしたものを女性の目線に置き換えることで見えてくる男女の考え方の違いをあぶり出す。著者の導き出す結論はかなり強引だし決めつけも甚だしくて、色々な方面から顰蹙を買いそうな内容だが、著者は全く臆するところがない。そもそもの男性女性の定義すら揺らいできているような多様化が進む今日、著者が新しい定義づけを行なっているのだと考えれば、目くじら立ててもしょうがないし、取りつく島がないのも事実だ。それでどうしたと言われてお終い、そんな気がした。そして最後のオマケのような電車でお化粧をする女性との壮絶なバトル、相変わらずで何度読んでも呆れる。(「男が嫌いな女の10の言葉」  中島義道、角川文庫)

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