goo

国語辞典の遊び方 サンキュータツオ

滅多に使わなくなってしまった「国語辞典」だが、これほど個性があり、著者の主張が詰め込まれた存在であるということにまず驚かされた。日本の国語辞典のスタートともいうべき「言海」が「言葉の意味の確認」というコンセプトを提示した後、時代の変化に伴ってその存在意義を模索し続けている「国語辞典」。地方出身者のための標準語のアクセントの提示とか、日本語学習者である外国人のためのニュアンスの解説など、その特徴はどんどん多様化しているようだ。そうしたなかで、自分に合った1冊を見つけるというのは辞書マニアでなくても面白そうな作業だし、もっと積極的に言えば、そうした辞書を見つけた上でそれ使う何かがしてみたいと思った。(「国語辞典の遊び方」 サンキュータツオ、角川文庫)

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )