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ナオタの星 小野寺史宣

なかなか芽のでないシナリオ作家希望の主人公。懸賞の最終選考で2年連続落選、30歳目前というタイミングで人生の節目を感じつつもなかなか踏ん切りのつかない彼の周りで起きる少し意表を突いたような出来事の数々。登場人物は小学校時代の同級生、同じアパートの住民、母と妹と限られた世界だが十分にドラマチックだ。最後にちょっとしたサプライズ的な告白があるのだが、シナリオ作家希望の面目躍如なのが楽しい。(「ナオタの星」 小野寺史宣、ポプラ文庫)
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