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その後のシンデレラ 清水義範

8つの短編が収められた一冊。表題作はおとぎ話の主人公のその後、最終話は画家のエッシャーの父親が明治政府の要請で日本のインフラ整備に尽力したお抱え外国人だったという史実に基づくお話で、後の6編はご近所や家庭内のちょっとしたいざこざの様なものを題材にした著者らしい小説だ。登場人物たちが口喧嘩する場面がちょくちょく出てくるが、論理的なことを言っているようで論理的でなかったりで、読んでいてとにかく面白い話ばかりだ。今年になって著者の本に出会ってこれで8冊目、まだまだ未読の本があるのが嬉しい。(「その後のシンデレラ」 清水義範、祥伝社文庫)
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