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オンライン講演 カラスに科学は似合わない?

久しぶりにオンラインによる講演会に出席。講師はカラスの研究で有名な松原始教授。私自身、先生の一般教養書は5冊くらい読んですっかりファンになってしまっていて、先生の講演がオンラインで聴けると知って早速申し込みした。内容は日本に多く生息するハシブトガラスとハシボソガラスの生態に関する解説で、講師の著書同様、分かりやすく、面白く、為になる3拍子揃ったもの。捕獲のしにくさ、高所での営巣、行動範囲が広い、性別が判別困難といったカラス特有の研究のしにくさを乗り越えて、両者の営巣地、採餌場所、採餌方法、地表での滞在時間や行動などを克明に調査し、地道にその生態の違いを明らかにしていくプロセスは本当にスリリングだ。また、著書にはない動画による研究活動風景などもあって、本では分かりにくい現場の臨場感も味わえた気がする。本当に楽しい1時間だった。

生息地 ハシブト森林と都市部、ハシボソ農耕地、低地
営巣地 ハシブト、ハシボソの巣が半径500mに多数混在
採餌場所 ハシブト路上、ハシボソ色々(川辺なども)
滞在場所 ハシブト樹上、ハシボソ地面を歩く
採餌方法 ハシブト着地前に餌をみつけて舞い降りる、地面を歩かない
ハシボソ歩いて餌を探す、石をひっくり返す、土や落ち葉の裏を探す
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