最近、ネットで国会中継を見ることがある。国会論戦はNHKの生で見るには、耐えられない程の時間の無駄であった。ネットの出現で、予め質問者が解るし、見始めたところで先が見えれば、早送りしてしまう。国会論戦が選択、或いは選別できるようになった。
麻生大臣と野田議員の質問答弁を見た。二人がともに財務大臣と首相を経験した同格の経歴であるため、麻生氏も日頃の高慢な態度はとれず、論議は一定程度噛み合ったように見えた。
自民党の言う有効求人倍率の向上は、実は政策の効果ではなく、単に定年者の増加による生産人口が減少して、その為に若者の雇用が良くなった、という野田氏の主張に軍配が上がった。
それをどう報道するのか、または、官邸の圧力に屈するかは、メディア自身のまさに選択であろう。