アメとムチという言葉がある。時に飴をやって、甘い言葉をかけて、時には叱咤して、厳しく働かせる。
そんな感じで、田中角栄は官僚を使って、無学であったが、多くの議員立法を成し遂げた。そして、そこには官僚への人格の尊重があった。
バツとムチというのは、奴隷制だろう。
今のスガは選別と罰で官僚を動かしている。
自らの腹を痛めることもなく、官僚の誰かが当然に昇格する地位に、自分にゴマする者だけを任用し、選別されなかった者を焦らせて仕事をさせ、自分に逆らった者に罰を与える。
簡単に言えば、官僚制の人事システムという他人の土俵を利用した、安上がりでみみっちい官僚操縦術である。
それで、アベ政権はどんな成果があったのか。
安保関連法、特定秘密保護法、共謀罪法、みんな為政者の思いのままに運用できる、いわば、独裁法である。
これらがアベ政権のレガシーであった。みみっちい人たちのつくった法だから、いずれボロが出るだろう。
風は何処から来るのかな。