ロシアのウクライナ侵略は90年前の我が国の「満州事変」という名の中国侵略と酷似している。今どきバカバカしいと思うが、人間の作る国家というモノのやることの頭の程度はほぼ100年経っても変わらないとは恐ろしく馬鹿げていて、情けないことだと思う。
ロシアは抑々プーチンという独裁者が居る帝国主義の国である。もっとも、アメリカもトランプ王の帝国になろうとした。この日本も安倍晋三という嘘つき大魔王の独裁制の萌芽があった。
政治というのは全く俗物的で小汚いモノである。
21世紀にもなっても一向に進歩や発展はなく、石原莞爾関東軍参謀将校のやった自作自演の紛争、且つ自国民?保護という名目での侵攻、馬鹿の一つ覚えのように何度も繰り返す。ロシア軍の作戦参謀部門も一九三一年九月十八日以降、知能が止まっているだろう。
こうなると、政治というのはやはり社会科学ではないと云うことが明白になり、政治は単にパワー・ゲームで、その延長線の先は「戦争」ということになる。
かつて日本は五大国の末席にあると錯覚して、満州事変を自作自演で侵攻したが、今回のロシアは何を目的としたのだろうか。
一つ言えることは、ロシアも大国であるという自己表現をしたのである。
福田恆存が「第二次世界大戦後、単独防衛の可能な国は米ソ二国に過ぎず、戦後世界においては戦前のような意味での独立国は存在し得ない。」と書いている。
しかし、最近は米中二国の感がある。だから、ロシアも大国だと主張したかった、ということになろう。
裏を返せば、単独侵略ができるのは米中ロの三国しかないということでもある。
今、それが実際に可能かどうか、ロシアのプーチンは挑んでいる。どう見ても一世紀遅れた政治家であるが、…どうなるのであろうか。
成功すれば、習近平もやらざるを得なくなる。
満州事変の報道(1931・9・19付 朝日新聞)