1月27日に、小泉純一郎、菅直人氏ら首相経験者５人が、東京電力福島第一原発事故で「多くの子どもたちが甲状腺がんに苦しんでいる」とする書簡を欧州連合（ＥＵ）の執行機関・欧州委員会に送った。
自民党政調会長の高市は「いわれのない『差別・偏見』につながりかねない」と猛烈批判した、と2月3日夕刊フジが報じた。
しかし、1月27日、甲状腺がんになったのは、福島原発事故による放射線被ばくの影響だとして、東電に約6億円の損害賠償を求めて、事故当時6～16歳だった男女6名が東京地裁に提訴した。（福島民友ニュース）多分、これと呼応して元首相たちが動いたのだろう。
高市は「いわれのない」という言葉の重さを知らないようだ。だからご都合主義なのだ。
この「いわれのない」という言葉は、福島原発の被害の影響が十分に解っていない段階で使う言葉ではない。今までこの国ではどういう場合にこの言葉が使われたかを知っていなければならない。そのことすら都合よく忘れるらしい。それはマスコミも然り。
自分に利すれば手段を選ばず、そして何の責も負わない。また知らないことを恥としない。さすがアベの親衛隊長だ。
誰かは、見ている。
