日本の政治やそれに従属する報道は、「遺憾」「懸念」という戦前の皇室用語がお好きなようだ。
現下のロシア危機のプーチンの侵攻動機に、共同は「欧米が懸念無視」と見出しに使ったら、時事とNHKが「ロシアの懸念無視」とまねて、地方新聞もほぼこれに従う。やっと、フジが「米対応に不満」と一般日本語になる。
古い言葉を使って、その言葉の意味に煙幕を被せて事実をあいまいにする報道姿勢が出てきた時は要注意である。
理由なく物事を右に引っ張る力が出てきたのだろう。右には戦前の勅語がある。左には西洋の理屈がある。
時事と共同は、満州事変後にできた「同盟通信社」が前身である。いまや、これにNHKが加わった。昨今の「五輪デモで金をもらった」というデマ報道を行って料金を徴収するとは、全く情けない日本放送協会である。
なんか冴えない工作物