「再発防止」― 最近、この言葉が、あまりにも使われ過ぎている。失敗をした。いけないことをした。法を犯した。人の命を奪った。そうした重大な事柄を「再発防止」という一つの言葉で片付けようとする。
徹底した事実の解明、そこに行きついた原因、理由の解明があって、はじめて心からの反省と、元に戻らないことを謝罪する。その上で自らの責任を果たして、時には職を辞し、自分ができないことを詫びつつ、「再発防止」を後任に委ねるというのが、これまでの日本の常道であった。
今や、A・A政権は、その言葉を乱発して、責任を回避し、恋々と職にしがみ付く。ただ屁理屈の言葉として使われる。この言葉は努力を尽くして、やっと最後に出てくる言葉じゃないのか。
安易な終結の言葉は、社会全体に伝染して、その言葉が安っぽく濫発され、現実の解明に蓋をして、すぐ将来に置き換えて、目前のすべき責任行為を逃れようとする卑劣な指導者たちが多すぎる。
この状況は、政治に限らず、社会全体で起きていることで、この「再発防止」という言葉の意味、役割をもう一度再考する時期に来ている。
湘南は海の家がたちはじめた。もう夏か。
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