玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

森功『国商』から (その6)

2024-08-09 10:12:57 | 

森功の言う「国商」とは、政商は時に政治を力づくで動かして事業の利益を得る。児玉誉士夫や小佐野賢治が浮かぶ。JR東海の葛西敬之(よしゆき)は安倍・菅政権での影響力を否定できない。しかし彼の行動は企業利益の為ではない。

森功は、葛西敬之を憂国の士か、瀬島龍三タイプに感じる、と言う。彼は自ら進める事業や政治への介入が日本の国益になると信じて疑わない。「政商」ではなく「国商」と言うべきだと。

鉄道省は明治維新以降日本背骨として機能した。国家を背負うエリートだった。国鉄に入社した葛西の国家観もそこに根差しているとも。

森功は葛西氏を些か誉め過ぎのような感じがする。また、憂国の士が瀬島龍三とは、ワタシは想っていない。

この機会に国鉄民営化の経緯を振り返ってみたい。今となって、国鉄民営化とは国民にとって良いコトだったのだろうか?


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