キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

幾つもの死に出会い、人生を考える

2009-07-23 13:34:19 | アメリカ便り
このところ、悲しい死のニュースが続き、人生について考えさせられています。人の人生の終わりは、予期せずにやってくるものだと痛感しています。

1.先月、私の大学の教育学部の学部長さんが突然、亡くなりました。私の所属する学科が教育学部に移転するかどうかもめていたこともあって、私たちの学科会議に頻繁に顔を出していた人でした。

もっとショックだったのは、彼女の死亡とともに、即、学部長代理に命じられた人が、その1週間後に亡くなったことでした。二人とも、一人暮らしで自宅で亡くなったそうです。

2.私の所属する教会の男性の方が、先週、突然交通事故で亡くなりました。年齢は52歳、ちょうど新しい仕事に転職したばかりの直後だったそうです。奥さんと息子さんは、その同時期、ベネゼーラへ医療チームとして、現地の人たちのケアや宣教のために出かけていた最中のことでした。私は、去年その奥さんから、ご主人が40過ぎで大学に入り直し、若い学生たちに混じって学士号をとるのにどんなに苦労したかという話を聞いたばかりでした。

3.これは今日聞いたショックな話。肺がんで治療を続けていた夫の上司。治療がかなり順調に進み、2週間前にその上司の引退パーティで、「医者によると、私のがん細胞はもうなくなったそうです」というスピーチを聞き、皆で拍手を送ったばかりのことです。

奥さんからのブログのニュースによると、週末から急に具合が悪くなり、911で救急病院にヘリコプター輸送されたそうです。診断の結果、がん細胞が精力的に脳へ転移し、かなり出血しているということでした。もう治療はやめ、今日からは自宅に戻り、ホスピスケアをすることにしたそうです。愛する家族に囲まれて、最後を過ごすことを決めたそうです。

癌が治ったばかりだと聞いていた夫の職場の人たち、皆、ショックが大きかったそうで、中には悲しみのあまり仕事が続けられず、家に帰った人もいたそうです。私自身も2週間前、あんなに元気な姿を目にしたばかりなので、信じられないです。

死が突然訪れることを考えると、後回しにできること、毎日心がけなければならないこと、優先順位が変わってきますよね。この機会にじっくり考えてみようと思っています。
コメント (2)
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