一回目はいかがでしたか?
知って頂きたかった事は
古いものの価値を知ること
本当によいものには流行がない
受け継ぐべき伝統がある人は幸せだ
という事です。
私事ですが、ふぶきの母は戦後の混乱の中で膨大な数の着物を処分してしまい
写真でしか残っておりませんでした。
母の服は背丈が違いすぎて私は着る事ができない・・・・・
(それでも一着はリフォームした事があります。レースのスカート)
今、私の手元にあるのは母が使っていたネックレスや安物だけど戦後60年を
生きぬいたメキシコオパールの指輪くらい。
琥珀のネックレスもやっと似合う年齢になり、ここにさらに郡山宮妃がくれた
ネックレスなどを合わせて娘に受け継がせていこうと思っています。
母のネックレスは今でも十分に仕えるものですし、少しでもそういうものが残って
本当によかったなと。思い出を楽しんでいます。
ヤフーオークション事件あらまし
本題に入りましょう。
2008年10月30日。「2ちゃんねる」の皇室版がいきなり「祭り」になりました。
実はその前日、雅子妃の妹である池田礼子氏が、アマゾンサイトにて
自分が書いた本を、別人を装って褒め称えるという「自画自賛事件」が起き
2ちゃんねるでは、池田氏の厚顔無恥な振る舞いに怒りやあざけりの言葉が
多数書き込まれていました。
2008年に起きた事
8月ー9月にかけて東宮一家は東宮御所から赤坂東邸に引っ越し
(東宮御所改築の為)
9月15日。リーマンショック。
9月30日。チャールズ&カミラ、東宮仮御所で夕食会
時系列
2月4日 → 東宮夫妻、東京国立博物館「宮廷のみやび─近衛家1000年の名宝」鑑賞
2月14日 → 二度目の宮廷のみやび─近衛家1000年の名宝」鑑賞
この頃からボンボニエールが多数出品されるようになる。
10月4日 → 仙壺堂(骨董品屋)が皇女の御召し物を写真撮影しブログに載せる。
10月9日ー22日 → 皇女の御召し物の購入者を募る
10月12日 → kikueisya2008がヤフーオークションに出品開始
10月30日 → topukapu9den(トプカプ宮殿)とkikueisya2008(菊栄)の二名が
ヤフーオークションに大量の皇室ゆかりの品を出品。
実はこの二名は同一人物だった。この日に「2ちゃんねる」に知られ
大騒ぎに。
宮内庁に問い合わせをした人がいた。
「この件は初耳。宮内庁から出されたものではない。対応を検討している」
(照宮様の御地赤)・・・・後ろのカーテンに注目
「象牙御紋付金蒔絵御扇子」・・・紋は十六枚菊紋
この扇子が入っていた箱。内親王は使えない紋らしい。では妃殿下が?
10月31日 → 2名が出品を取り下げる。その日のうちに登録自体を抹消。
雅子妃、池田邸訪問。小和田夫妻も日本滞在中。
11月1日 → 第24回銀座の骨董大市(7月開催)に内親王の「御地赤」が出品
されていた事が発覚。
11月6日 → topukapu9den&kikueisya2008の二名から落札していた
konoesakihisa1(近衛前久)なる人物に注目が集まる。
流出したものを買い戻していたのではないかとのうわさが。
11月6日 → 週刊新潮に掲載
新潮より抜粋。実際にトプカプから購入した事がある60代の男性。
「ボンボニエールに興味があって、以前からオークションも定期的にチェックをしていました。
最初に私がトプカプの存在に気がついたのは、去年の12月頃でしたね」
「ある日突然まとまった数のボンボニエールが出品されていたんです。
その時の出品者のは違った名前でしたが、今年1月末、
まったく同じ品がトプカプの名前で出品され、以来そのまま。数が少なく
希少価値が高いものはもちろん、昭和から最近のものまで幅広く扱っており、
それを継続的に出品しています。
しかも説明文をよむと商品に詳しく、造詣もかなり深い。皇室の品に長くかかわり、
自然と知識を吸収できる環境にいた人だという印象を持ちました。
それで何度か落札しましたが少なくともボンボニエールに関してはホンモノだったのです」
美術品に詳しい人いわく
「天皇家や東宮家などの慶事は、臨席できる人数も限られているため、
流出することは滅多にない。が旧東宮家などのものは案外、流出品が多い。
そもそもボンボニエールにしろ着物などにしろ、贋作を作っても採算が合わないはず。
落札の実績からしても、トプカプの品はほぼすべてホンモノだといえるでしょう」
品物は本物だった。売り手も品物に詳しい人だった。という事です。
トプカプは誰か → 「実家がこういう品とかかわりがある仕事をしていて
処分しているだけで商売ではない」
「都内の骨董商」
住所は実在しないもの
12月30日 → konoesakihisa1が登録を抹消。一味の疑いが。
検証開始
宮内庁に何度も問い合わせた人がいます。
どうにも歯切れが悪かったようです。
「そんな事はない・・・・筈です」的な言い方をされたようで。
そのうちに、これを売りに出した人は誰なんだろうという話になり
CSIも真っ青も検証が行われるようになりました。
上記の御地赤が誰のもので、どこで撮影されたかとか。
後ろのカーテンや使われている紋が誰のものかとか。
撮影者の手の形、部屋の様子。
どうみても普通の部屋ではない事がわかります。
これは天井の様子ですね。また、撮影者の手・・・・
無論、これらは本物の科捜研が調べたものではなく、素人が検証したもので
実際の証拠能力があるかどうかはわかりません。
しかしながら、素人ですらここまで検証できるのなら、科捜研であればもっと詳しく
検証できるのではないかと思います。
しかし・・・・・
警察は動きませんでした。
宮内庁も反応を示しませんでした。
下賜されたボンボニエールなどが売りに出される事はあるかもしれません。
しかし、昭和天皇息女が着た御地赤などは宮内庁に眠っているか、あるいは
嫁ぎ先の東久邇家にあるか・・・というようなもので、そうそう廉価で(中古品として)
売りに出される筈もなく。
にも関わらず、売りに出された。それはなぜなのか。
そしてなぜ、警察や宮内庁がこの件にちて動こうとしないのか。
国の重要文化財に匹敵するものがオークションにかけられ、誰かに渡されている・・・
など国にとって大きな損失ではないのか。
つまり、この事件は誰も捜査しない迷宮入りの「事件」なのです。
そして、いつの間にか「なかったこと」になってしまっているのが現状です。