渚あき
1988年74期生として入団。同期に麻乃佳世・和央ようか・白城あやか
雪組配属
1993年 花組に組替え
2001年 香寿たつきの相手役として星組に組替え
2003年 退団
しつこいけど、この頃の星組は思い出したくないわけで。ただでさえよそから来たトップで、相手役まで花組から持ってきた?映美くららを返せーと何度叫んだことか。
白城あやかと同期で研14で娘役トップ就任というのはとても珍しいことらしく、香寿たつきとのお約束だったようですね。
白城や森奈と期が被っていなければもっと早く出世したかもしれません。
新人公演初ヒロインが同期が本役・・・最近の星風まどかと天彩峰里のような関係でしょうかね。本人的には2番手が最高だと思っていたかも。それでももしタータンがトップになるようなことがあったら相手役にしてね。って感じでしたか?
脇役ではそれなりに光るのだけど、これがど真ん中に立つとやっぱり地味だったなという印象です。「花の業平」の高子は星奈優里よりさらに華奢で弱弱しく見え、駆け落ちなんかしそうにない人に見えましたし。
新トップというのに、初々しさは勿論星組らしさもなくて、回りもどう扱っていいのかわからない雰囲気がモロに伝わってきました。
香寿たつきの時も書きましたけど、二人のラブシーンが退屈で退屈で。
結局は得意技がなかった人なんだなあと思った次第です。
檀れい
2003年 湖月わたるの相手役として星組に組替え
2005年 退団
78期の中でも最も成績の悪かった檀れいが、月組トップ → 専科 → 星組トップになった背景にはやっぱり「美しさは武器」とする歌劇団の思惑があったような気がします。
檀れいというば楊貴妃のように美しいと中国公演で話題になった事が、技術的な何もかもを覆い隠してしまう程だったわけです。
湖月わたるは見た目はかっこいいし、踊れるし・・・でも歌は・・という中で何もかも不得意で美しさだけの檀れいが相手役になる事には結構な不安があったと思います。
「王家に捧ぐ歌」ではヒロインのアイーダではなくアムネリスになったのもわかるような気がします。(とはいえ、歌だけが上手で色気なしの安蘭けいアイーダも今から思えば異常でしたけど)
それでも威厳のあるアムネリスの演技が評価されたような感じです。2作目はまさに「花舞う長安」で楊貴妃を演じるという檀れい仕様の作品。
結構早く退団を決めたようで2005年「長崎しぐれ坂」で退団。
そのまま理事にでもなるのかなと思っていたのでちょっと拍子抜けでした。
色々欠点はあったけど確かに檀れいは綺麗な娘役でした。
白羽ゆり
1998年 84期生として入団。同期には音月桂・北翔海莉・遠野あすか
1999年 月組配属
2001年 雪組に組替え
2005年 湖月わたるの相手役として星組に組替え トップ娘役に就任
2006年 水夏希の相手役として雪組に組替え トップ娘役に就任
2009年 退団
福島県出身として結構親近感を抱いていたのですが、月組時代「BLUE MOON BLUE」でウサギちゃんになっていたのを懐かしく思いだします。「更に狂わじ」ではいきなりのヒロインにも関わらず落ち着いた演技をしていました。
雪組に組替えになってからは完璧に2番手の地位を獲得。トップの舞風りらより綺麗でお姫様感半端なく、新人公演の評判はよかったです。
だから星組で湖月の相手役と言われた時は違和感なく受け入れたのですが、植田紳爾が「湖月と背丈のつり合いがぴったりで」なんていうものだあら「じゃあ、檀ちゃんは何だったんだよ」と突っ込んでみたりしました。
星組時代の白羽の代表作は何と言っても「ベルサイユのばら」のアントワネットではないでしょうか?21世紀になってからの「ベルばら」というのは、昭和時代の残り香のように「らしきもの」になり果てている部分が多く、演じる方も今更時代遅れな振付を施されても困るだろうなと思ったりします。
「ベルばら」は宝塚の歌舞伎だと思えばいいのだ・・・という人もいるかもしれまsねんが、日本物ならまだしも、フランス物ではそうもいきません。いい加減「ベルばら」は思い出だけに終わらせるようにしないといけませんよね。
で、白羽のアントワネットなのですが、これがなかなか品があり王妃様然としててよかたんですよね。今までのアントワネットで完璧だったのはやっぱり初風諄なのですが、なぜかというと、非常に母性に溢れていたからです。星奈優里や花總まりではどうみても子持ちに見えないのです。
でも白羽アントワネットは息子と引き離されるシーンで涙を誘い、そして牢獄のシーンでさらに涙を誘ったのでありました。
白羽は湖月の退団と共に雪組に組替え。湖月とは全く違うタイプの男役と対峙する事になったのでした。