日本で驚異的なスピードで進んでいる少子化。
でもそれって別に日本だけの問題ではありません。
私の感覚で述べますが
中国 → 1人っ子対策で子供が減少。
少子高齢化があまりにも早いので習政権は産児制限撤廃
伝統的に「男子」が尊ばれる風習により、女子より男子の出生の方が倍増。その結果「結婚できない男」が増加。
結婚するには「家・車」等々を男子が用意しないといけないので、富裕層でないとまともな結婚は無理。
(嫁荷の風習は消えたの?)
婚外子なんて認める国ではないし、普通に複数の子供が欲しい人はさっさと外国に移住している。
韓国 → 徹底した男尊女卑により、婚姻率が下がる → 少子化
子供が0歳児の時から教育費がかかりすぎて、学歴がないとまともに働けず、学歴があってもコネがないと就職出来ず、定年年齢も早い為、親が子夫婦を支えるのは財閥系出ないと無理。
ちょっと広い家では未だに嫁が夫の家に入り、プライバシーがない。特に伝統的な法事がある時は仕事を休まないといけない程働かせられる。
離婚しても親権は父にあることが多い
中韓の少子化の原因に私は「夫婦別姓」を上げます。
「夫婦別姓」というのは、妻が永遠に夫の家の人間になれず、ゆえに「実家」の方を大事にしてしまう考え方を産みました。
一般的に子は父の名字を継ぐのが当然で母と子は名字が違う。それが同じだと片親である事がバレて周囲から陰口を叩かれたりします。
日本の場合
政府や識者がいう「少子化」の原因として
夫の育児参加が少ない (育児休暇の取得率が低い)
妻のワンオペ育児が大変
出産費用や児童手当、子供に対する支援が少ない
というものです。
夫の育児参加云々・・・これは企業が人材を大事にするという考え方にならない限り絶対に形だけの法律になります。
妻側も、小さい頃から家事や兄弟の面倒を見る事無く育って来た夫にあれこれ頼んでやってくれないのがわかっているので面倒だからワンオペになります。
しかし、本当にそこが原因なのでしょうか?
どんなに出産費用を出しても少子化は止まらないでしょう。
一人親家庭への金銭的支援を行っても少子化は止まらないでしょう
給付金を増やしても少子化は止まらないでしょう。
児童手当の所得制限が低すぎて一層「子育て罰」という考えが広がり、子供を持たない人が増えるでしょう。
うちの市では、どういうわけか子どもを4人以上持っている家庭が多いです。
一人っ子か3人以上・・・これって所得とはあまり関係ないような気がします。
じゃあ、なぜそんなに産めるのかなあと思うに。
双方の二親が近くにいる
って事ですか。
うちの二若君が保育園に通っていた頃、おじいちゃんやおばあちゃんの送り迎えがやたら多くて。父母会にも出て来る。
若いおばあちゃんも多かったかな。
上の二人を産んだ時は圧倒的に父か母が送り迎えをやっていたもので、仕事か育児かで悩んでたと思いますが。
どちらかの親が近くにいて育児を担う事が出来る
公務員家庭である
心置きなく母親が育児に専念もしくは実家に里帰り出来る
出産費用より、お金よりこれらの「人手」と「休暇」が最も必要だと思います。
さらにうちの市は1バス停ごとに保育園があるので、基本的に待機児童ゼロではあるんです。でも保育園の数を増やせば子供が増えるという事ではないのです。
「親」があるのは手とお金。
この二つが少子化の解決に大きな役割を果たします。
しかし、これだけではダメです。
一番の原因は
婚姻率の低下
です。公務員家庭である事が少子化にならない・・と書いたのは、基本的に公務員は早婚で育児休暇を取るのに躊躇しない環境、尚且つ児童手当等も絶対に所得制限にならないからです。
婚外子を認め、支援をすればいいという意見がありますが、それはあくまで海外の話で、日本・・というかアジアでは「結婚」が非常に重要なんです。
その為には出会う場が必要ですが、社会人になるとその機会がほとんどなく、どうしてもそういう場が欲しければ有料になるという所が難点。
そしてもう一つは
実家を出ない子が多い
という事で、生まれた時から30過ぎても親元にいて、食事の世話やら洗濯やら全部やてもらう環境に育った男女が、結婚して自分がそれをやりたいと思うでしょうか?
実家を出ないのは理由があります。
本心では一人暮らしをしたいけど、そのお金がないのです。
つまり男女とも、何年働いてもアパートの部屋を借りることが出来る程の余裕が生まれないと言う事ですね。
転勤が多い仕事
シフト制
残業が多い
これらの仕事についている人は、本当に出会う場がない。
結果、一人ひとり「推し活」で人生を乗り切ろうとするのではないでしょうか。
孤独でも、赤の他人と暮らすのはストレスなんて人も多いですし。
ってことは、どうしても少子化を止めたいなら
子育て期間(妊娠から中学卒業まで)は安心して休める仕事につける環境
出産の高齢化により育児と介護が同時に来ることも多々あり、その為に負荷をかけない法規制と支援
子供に自立を促す教育をすること
離婚、未婚出産の場合、徹底的に男性の身元確定と給料天引きで生活費を引き落とし、責任を取らせる。男性に所得がない場合はその親にまで責任を追及。そうでもしないと「望まない妊娠」は増えるし、結果的に可哀想な事になる。
支援も、一時的なお金ではなく「チャイルドシート」「紙おむつ60枚入」「ベビーカー」「ベビーベッド」「ランドセル」「給食費」「制服」「鞄」など具体的に平等に支援していかないと、少しでも「不平等」と感じたら子供は生まれません。
そんな予算、どこにあるんだ!とか言ってる政府のみなさん。
非課税世帯という「税金を支払わない」家庭に給付金を出すなら、外国人に生活保護を与えるなら、外国人に国民保険証を与えるなら・・まず自国の未来を背負う子供達にこそ具体的な支援が必要です。
それと、児童手当や医療受給券欲しさに日本に移住し、出産する外国人が多くいる事実を重く受け止めて欲しいです。
今の政府がやってる事って、生粋の日本人にはかなり不利な事が多いという事も受け止めて欲しいです。
私達は一人で生まれて来たわけではありません。
もし先祖の一人でも「子供を産みたくない」と思っていたら私達は生まれていません。
また、「子供を産む」ことだけが大事ではありません。
もっとも大切なのは育てる事です。
「血縁」に拘って、せっかくの育児出来る時間を哀しみに過ごすのではなく、この広い空の下で「あなたの子どもになりたい」と思っている子もいるという事。
私達には親がいて、その親がいて、兄弟姉妹がいて・・・一族という意識をもう少し持って戸籍を辿ってみるのも一つの少子化に歯止めをかけるいい経験かもしれません。