ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
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必要なのは酸素ステーションではなく病床

2021-08-18 07:00:00 | つれづれ日記

 私が住んでいる市でも毎日感染者が新記録を作り続けていて、本当に不安な毎日です。公的機関でコロナが発生して閉鎖とか電話だけとか、そういう場所もあるようですし。

市の職員が保健所の仕事に駆り出されることも決まったようで、それはそれでいいんですけど、今、マイナンバーの夜間受付もやっているんですね。

民間企業では当たり前な「ブラック」な状態が、公務員には「やってはいけないこと」っていう認識が強いです。

それは・・平和な時はいいんですけど、緊急事態の今はどうか?と思わざるを得ません。

それというのも、いわゆる「時間外勤務」を行うと、「振替休」が与えられます。すると、職員の数がどどっと減ってしまうんです。

じゃあ休日返上するか、ためとけないのか?って思うけど、そういう意識がない。

労働組合が強いんでしょうね。

きっちりと振替休を取られると、大変なのは臨時職員や派遣。派遣は仕事の範囲がガチガチに決まっていてはみ出すことが出来ず、臨時職員は決まった時間以上働けず。フルタイムになっても生活出来るくらいの給料をくれるならいくらでもフルで働くんだけどなあ・・・保健所だって夜間だってやるのに・・・と思いつつ、何も出来ない自分の立場の弱さや役に立たなさを痛感します。

夏は閑散期ではあるけど、去年、今年と異動の時期がずれたりワクチンの問い合わせ等々、そんなに暇でもないんですよね。

頭数を増やせばいいって問題ではないのです。

「おやじ太鼓」という木下恵介監督のドラマが好きで、もう再々放送くらいを見ているのですが、見る度に新しい発見があります。

昭和40年代前半の日本の姿に、戦中派が「なっとらん」と怒りまくるお父さんの姿は今に通じるものがあります。

先日見た回で、その「おやじ」がタイへ行く事になり、慌ててコレラのワクチンを打ったのですが、一緒に打った息子は全然平気で60歳の「おやじ」が家の玄関で「痛い!痛いと言ったら痛いんだ!」と叫んでいます。

息子に「やっぱりお父さんは歳だから」と笑われ、妻にも「予防注射したくらいで何ですか」と言われるのですが、「おやじ」は「この痛みがわかるかっ!」とお怒り。しまいには熱出して寝込んでしまうというシーンがあり。

「ああ、あの当時も副反応って普通にあったんじゃないの」と思いました。

ワクチン打ったところがものすごく痛くて痛みが治まらず、最終的には氷枕で寝込む。やっぱり免疫がないとこうなるんだなあ・・・と。

笑うシーンなのに全然笑えず、むしろふんふんと感心したりして。

で、菅総理は「酸素ステーション」を作り、その一つがこどもの城に出来るとか。

130床。

酸素ステーションは、陽性になって呼吸困難になったけど搬送先が見つからない患者に一時的に酸素を吸入させる場所だそうで、すでに運用している所もあるようですが、これは治療ではなくあくまで「1日持たせる」為の措置なので、そこから100%入院になるわけですよ。

ドクターから見て「これは酸素どころの騒ぎじゃないな」と思っても受け入れるしかない現状があるんだとか。

都は療養施設を確保するのに苦労しているし、せめて酸素ステーションがあれば何とかって気持ちなのかもしれないけど、私は方向性が間違っているような気がします。

それは、「酸素ステーション」というのは、都内の大きな場所に作るのではなく、むしろ住宅街の傍に作るべきだと思うからです。

例えば市民センターや公民館、コロナ病棟の廊下を仕切るとか・・そういう「すぐに手が届く場所」に作ってこそ有効なのでは?

こどもの城なんて青山のど真ん中に130床もそれを作るなら、むしろパーテーションで仕切って病床にすべきではないでしょうか?

いわゆる野戦病院のようなものを作る。

ベッドが横並びでカーテンで仕切る・・・の方が医療従事者が動きやすいのではないかと思うのです。

ホテル療養は原則個室ですよね。

その個室に一々連絡とったりナースが通ったりするよりは自衛隊などのテントを借りて病室を作る方がずっと効率がいいのではないでしょうか。

分科会は「個人の行動を制限する法律を作れ」とか言っているようですが、私から見たら「ドクターやナースの免許を持つ者は、国の依頼で必ず職場に戻る法整備」

「ドクターとナースの緊急事態時における法整備」をするべき。

そっちが先じゃないんでしょうか?

今、新型コロナがインフル並みに格下げ出来ないのは、もしそうなったら「医療拒否」状態が起きるからと言われています。

殊更に大変さを強調する医師会ですが、外国などでは「医療に携わる人たちは常に覚悟している」状態ですよ。

休みが~給料が~~差別が~~とか言ってる場合じゃないのです。

無論、国もこれらの医療従事者が動きやすいように合理的な病床作りをしなくてはならないし、それなりの報酬と休みを与えなくてはいけません。

でも、そんなの、1億の民の人流制限するより簡単じゃないのかな?

日本はいつ戦争になってもおかしくないんです。

中国が、ロシアが、北朝鮮が、韓国が牙をむいたら日本なんてすぐに戦場になってしまう。その時、医療従事者は「休みが~給料が~~」って言えますか?

今、コロナ禍で「総理や都知事のいう事なんか聞くわけないじゃん」と笑っている人達。それを喜ぶ人達にネタをやってどうするの?

笑っていられるのも日本という国があってこその話。

感染症の拡大とか領土侵犯というのは、その国を亡ぼすかもしれない一大事なんだと、国民が認識すべきです。

 

 


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7 コメント

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Unknown (味彩)
2021-08-18 08:23:36
タイトル通りだと思います。
ほしいのは新規感染者数ではなくて、病床数。
重症者数に対する回復率。
政府が考えてるより、国民の方が理性的です。
副作用に怯える皇后は表にださなくて正解です。
電車の中吊り広告が終了するそうで、意味のない批判が下火になるとよいですね。
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Unknown (Ray)
2021-08-18 08:27:49
いつも有り難うございます。
同じ事を夫とも話していました。もう野戦病院しかない。一日も早くと願うばかりです。昨年見た海外の病院の惨状が頭をよぎります。
「おやじ太鼓」私も好きでした。今ならパワハラやモラハラと嫌われかねませんが、どーんと大黒柱として家族を愛しているのが解るので、有る意味理想の父親かもしれません。小夜福子さんが定期的に訪れて、美味しそうに鰻重を食べるシーンが大好きで、必ずその後、鰻を食べたくななりました。懐かしい番組です。

一日も早いコロナ終息を願っています。
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おやじ太鼓に笑ってしまいました (RM)
2021-08-18 09:52:19
「うな重、肝吸い付き」が好きなお父さんですよね(笑)

リアルタイムではないので、ふぶき様が書かれたエピソードは知らなかったのですが、実は私も仕事上の渡航の関係でコレラの予防接種をしなくてはならず、1回目も2回目も40℃近い熱が5日も続きました。
いわゆるイエローカード(英文の接種証明)の携行が必要だったんです。
食欲はまったくなく、食べれば吐くし、下痢も続くし、水分とゼリーだけで乗り越えました。
でも対処法は解熱剤しかないのですよね。
あとは、傷ついた野生動物のようにじっと癒されるのを待つ…みたいな?
コレラの予防接種はそれほど痛くはなかったのですが、同時に接種した肝炎予防のγグロブリンの筋肉注射が鬼痛くて、左手が1週間上がりませんでした。とにかくコレラは、死ぬかと思ったほどの副反応でした。

それは置いておいて、昨日、菅首相が「医療体制を整え…」と一言発したとたんにキレました!
この1年以上、医療体制を整えていなかったんでしょうかね。一体、何をやっていたのでしょうか。で、挙句は中等症は自宅療養ですか?

選手村の臨時活用はできないそうですね。
すでにほぼ完売しているから…って、
そこをどうにかするのが交渉力でしょう。
もはや、何を言っても切迫感がないのです。
品プリ1棟開けさせて宿泊療養用にした百合子のほうがまだまし?

ちなみにうちの実家のそばに、以前は救急もやっていて、病床数も100床近くあった総合病院が、入院対応を辞めて、内科外来のみの診療所になったので、手術室まである病院がほぼ空の状態であるんです。現状は医師2名看護師3名程度で外来対応しかしていませんけど、野戦病院的に使うならそんな既存のスペースもあるんですよ。医療従事者がそこに詰めれば、いくらでも活用できるのではないかと思います。
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Unknown (かりん)
2021-08-18 10:16:40
まったくふぶき様のおっしゃる通り!
政府のコロナ対策、やることなすことピントがずれている。というか、真剣にやる気がない?国民の命より医師会対策のほうが大切なのでしょうね。
国民の心はどんどん離れていて、これは怖いことだと思います。この状況をニタニタしながら見ている勢力があるような。
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Unknown (百合)
2021-08-18 10:50:21
結局、国は酸素吸入を必要とする所謂中等症以上の感染者でなければ積極的的な治療をしませんと言う事なのでしょうね。
酸素ステーションで悪化(酸素投与がなされても、吸えない状態)したら、次は人口呼吸器を装着するしかなくなると思いますが、その為の病床と機械設備と医療従事者の確保ができないのが難関なんですね。

やはり医師会がもっともっとしっかりすべきでは?
政治家は医師会に物を言えないし、医師会も政治家の言いなりになりたくないなどの変なプライドがありそうな気がします。

在宅で放置されるのも不安です。
電話診療するとか言ってますが、息苦しい時に喋れないでしょう。

軽症者も含めた陽性患者全てに安心安全の医療を提供しと欲しいものです。
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予防注射と腕痛 (しまき)
2021-08-18 12:31:34
先日、コロナ二回目ワクチンのことで、ご近所の方と立ち話をしたときに、その方70歳代なのですが、小学生のときに腸チフス予防注射を全校生徒で受けて、翌日全員腕が腫れ上がり、予定されていたドッジボール大会が中止になったという話題が出ました。
私は腸チフス予防注射を受けた記憶が全くない。ご存じの方、おられるでしょうか?70代以上の方のご記憶なのかな。腕は相当痛かったとのことでした。
私は今回のワクチンは2回とも余りにも何も副反応なしだったので、果たして抗体ができているのか、かえって心配になってしまっています(汗)。

「病床」確保ですが、全くそのとおりだと思います。去年、武漢で突貫作業で野戦病院を作ったときには「さすが中国」と、揶揄まじりにテレビを見たものですが、あれを日本で実行できる指導者が日本にいない、ということが現下の大問題なのだと。

ところで22日、横浜市長選が投開票されますが、これ注目ですよ。小此木元国家公安委員長と、現職の林市長と、立憲民主など野党がかついだ横浜市立大教授が三つ巴。誰が優位かまだ見えません。ただもし菅さんがねじ込んだ小此木氏が敗北したら、一気に菅政権は崩壊するんだとか。もうあと1週間後の話です。(この市長選は松沢氏も、それから元長野県知事田中氏も立候補しているんですねぇ~)
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Unknown (百合)
2021-08-18 15:35:49
酸素ステーションだなんて真剣みを感じさせないオチャラケた名称です。どこまで本気なのでしょう?

もうロックダンが一番ではないですか?
無症状感染者が沢山いることでしょうし。
コロナウィルスにも寿命があるでしょうから、、、、、
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